Favicon

favicon（ファビコン）とは

favicon（ファビコン）とは、ウェブサイトのシンボルマークとして、ウェブサイト運営者がウェブサイトやウェブページに配置するアイコンの通称です。お気に入り（favorite）のアイコン（icon）という意味で、この2つの単語を組み合わせた造語が名前の由来です。

歴史

faviconは、Microsoft Internet Explorer 5で初めて搭載された独自の機能でした。ユーザーがウェブサイトをお気に入りに登録すると、ブラウザはサイトのディレクトリにある「favicon.ico」というファイルをアイコン画像として取り込み、お気に入り一覧で表示するようになりました。これにより、他のサイトと区別しやすくなり、ユーザーは直感的にサイトを選択できるようになりました。

現在では、多くのウェブブラウザがfaviconをサポートしています。当初は、お気に入り登録時のみ参照されるファイルでしたが、現在は、Webページアクセス時にも参照されるため、お気に入り登録状況を計測する目的には使えなくなっています。

指定方法

faviconは、HTMLで指定する方法と、特定の場所にファイルを設置する方法があります。

HTMLでの指定

HTMLでは、head要素の中でlink要素を使ってfaviconを指定します。ファイル名や形式に決まりはありませんが、ブラウザが認識できる形式である必要があります。ただし、古いInternet ExplorerではICO形式しか認識しないため、注意が必要です。

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ファイル形式は、ICO形式の他に、PNG形式やGIF形式なども使用できます。

favicon.icoファイルによる指定

サイトのルートディレクトリに「favicon.ico」という名前のファイルを置いておくと、HTMLで指定しなくてもfaviconとして認識されます。

標準化の問題

当初、faviconはMicrosoftが独自に提案した機能でした。そのため、以下のような問題がありました。

ICO形式にはIANAに登録されたMIMEタイプがないため、ブラウザがファイルの種類を判別できない。
link要素のrel属性の値が「shortcut icon」と、半角スペースを含んでいたため、ブラウザが混乱する。
favicon.icoへのアクセスは、特定のURLパスを占有するため、Webのアーキテクチャにそぐわない。

これらの問題は、ICO形式のMIMEタイプが登録され、Mozillaが新しい形式を提唱したことで解決しました。現在では、多くのブラウザがこの新しい形式をサポートしています。

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ブラウザの対応状況

現在では、ほとんどのブラウザがfaviconをサポートしていますが、表示方法やキャッシュの仕組みはブラウザによって異なります。アドレス欄やタブに表示されるものもあれば、ブックマークリストに表示されないものもあります。

また、faviconの管理方法もブラウザによって異なりますが、多くの場合、キャッシュを利用して自動的に消えてしまうのを防いでいます。

まとめ

faviconは、Webサイトのシンボルとして重要な役割を果たしています。適切なfaviconを設定することで、ユーザーはWebサイトを認識しやすくなり、利便性が向上します。歴史的な経緯や指定方法を理解し、効果的なfaviconを設定しましょう。

関連項目

ICO (ファイルフォーマット))
X-Face

外部リンク

Favicon Generator - オンラインファビコンジェネレーター
* favicon.cc - faviconのオンラインエディター

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