Feng

feng（フォン）：アダルト[[ゲーム]]ブランドの軌跡と終焉

feng（フォン）は、かつて有限会社ホワイトローズが展開していたアダルト[[ゲーム]]ブランドです。同ブランドは、その作品性と、業界内での様々な出来事により、多くのファンに記憶されています。

黎明期と同人サークル「みぎやじるし」

fengの前身は、上様（うえさま）氏を中心に結成された同人サークル「みぎやじるし」でした。上様氏が大学受験の浪人中に制作した同人ソフトが業界関係者の目に留まり、2003年5月に法人化するに至りました。

苦難を乗り越えての躍進

2作目にあたる『White Princess 〜一途にイっても浮気してもOKなご都合主義学園恋愛アドベンチャー!!〜』の制作中に、スタッフの大量離脱という危機に見舞われます。しかし、外部への制作依頼を中心とした小規模開発体制でこれを乗り越え、『White Princess』は1万本以上の売上を記録、PS2への移植も実現しました。その後、『青空の見える丘』、『あかね色に染まる坂』といったヒット作を連発し、ブランドとしての地位を確立しました。

アダルト[[ゲーム]]以外にも、2015年1月放送開始の『アブソリュート・デュオ』の製作にも携わっています。

終焉と権利譲渡

しかし、市場ニーズの低迷から売上は低調に推移し、業績改善の見込みが立たない状況に陥ります。2019年5月末に事業を停止し、ホワイトローズは同年9月30日に千葉地方裁判所から破産手続き開始の決定を受けました。負債総額は6088万円に上ります。

fengの各権利は破産管財人からSekai Projectへと譲渡されました。各タイトルで使用されているボーカル楽曲（一部を除く）のほぼ全ては株式会社Creartsが権利を所有しています。ホワイトローズは2021年3月24日に法人格が消滅しました。

その後

株式会社Crearts、Sekai Project、その他各権利所有者から許諾を受けたfengコンプリートボーカルアルバム製作委員会は、fengがリリースしていたタイトルのボーカル曲を収録した「fengコンプリートボーカルアルバム」を2021年11月26日に発売しました。また、fengコンプリートボーカルアルバム製作委員会は同年9月3日から、ホワイトローズの破産手続開始時点で残っていた在庫商品の販売を開始しました。

ブランド名の由来とエピソード

ブランド名の「feng」は、「風」の中国語読みである「fēng」に由来します。アダルト[[ゲーム]]業界に吹く風を見失わないように、自分たちが業界に風を吹かせることが出来るように、追い風がfengに吹くように、といった願いが込められています。中国語を選んだ理由は、「風」の意味を持つ単語を多くの言語で調べた際に、最も響きが良いと感じたためです。しかし、「フェング」と誤読されることも少なくありませんでした。

初期の頃は苦難も多く、1作目の『knot 〜絆の魔法〜』が7ヶ月の延期、3作目の『魔法少女Twin☆kle』がセールス的に大失敗するなど、ブランドの存続が危ぶまれる状況も経験しています。

主なスタッフ

代表・プロデューサー・広報: 上様（うえさま）
原画: 涼香（りょうか）、和泉つばす（いずみ-）、なちゅらるとん、鶴崎貴大 (つるさき たかひろ)、あおいまなぶ、karory
シナリオ: なかひろ、サイトウケンジ

関連企業・団体

unMOMENT
ランティス

関連リンク

feng OFFICIAL WEBSITE（年齢確認あり）
* Welcome to Circle Right-Arrow（前身となった同人サークル「みぎやじるし」HP）

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