Fish (back numberの曲)

back numberの9枚目のシングル「fish」は、8枚目のシングル「高嶺の花子さん」から約8ヶ月後のリリースという期待感の高い作品でした。初回盤と通常盤の2形態で発売され、初回盤には「fish」のミュージックビデオ、撮影時のオフショット、そしてレコーディング風景を収録したDVDが付属していました。

特筆すべきは、ジャケット写真とミュージックビデオに俳優の石黒英雄さんとモデルのリ・モモカさんが出演している点です。back numberのミュージックビデオに、メンバー以外の男性が出演するのはこれが初めてのことだったため、大きな話題となりました。

このシングル「fish」によって、back numberはバンドとして初めて週間オリコンランキングでトップ10入りを果たすという快挙を達成しました。これは、彼らの着実な音楽活動の成果と、楽曲の持つ魅力が広く受け入れられた証と言えるでしょう。

収録曲は、表題曲「fish」に加え、「ネタンデルタール人」「優柔不断宣言」とそのインストゥルメンタルバージョンが収録されています。全作詞・作曲は清水依与吏が担当し、編曲はback number自身が行っています。「fish」のみ、島田昌典氏との共編曲となっています。

「fish」の原曲は、2007年頃に既に完成していたそうです。シングルとしてリリースするにあたって、歌詞が変更され、男性目線から女性目線へと書き換えられた点が注目に値します。この変更によって、楽曲に新たな深みと広がりを持たせ、より多くのリスナーに共感を与えるものとなったと考えられます。

さらに、「ネタンデルタール人」「優柔不断宣言」のコーラスには、清水依与吏の他に小島和也、栗原寿に加え、マネージャーの方々も参加しているというエピソードがあります。この裏話からも、back numberのチームワークの良さ、そして楽曲への情熱が伝わってきます。

「fish」のプロデュースは、日本の音楽業界で長年活躍し、数々のアーティストを手がけてきた島田昌典氏が担当しました。彼の豊富な経験と高い音楽性によって、「fish」はより洗練されたサウンドに仕上がっています。

シングル「fish」は、back numberの音楽的進化と、彼らの音楽に対する真摯な姿勢を示す重要な作品と言えるでしょう。オリコンランキングでの成功は、彼らの音楽が多くのリスナーに支持されていることを証明しており、今後の活躍にも大きな期待が寄せられています。また、楽曲制作におけるエピソードや、関係者たちの協調性なども含め、このシングルは彼らの音楽性だけでなく、人となりも垣間見れる、貴重な作品と言えるのではないでしょうか。

もう一度検索