Folder (音楽グループ)

Folderは、1990年代後半に活動した日本の男女混成ダンス&ボーカルグループです。ライジングプロダクションに所属し、avex tuneレーベルから楽曲をリリースしていました。メンバーは、沖縄アクターズスクール出身の小中学生7名で構成されていました。

グループ名の「Folder」は、パソコン用語の「フォルダ」に由来しており、当時としては斬新なネーミングでした。楽曲の多くは小森田実が手がけ、DAICHI(後の三浦大知)がメインボーカルを担当し、女子メンバーはバックコーラスに徹していました。もう一人の男子メンバーである仲間丈はダンスに特化しており、ラップを担当することもありました。

Folderは、デビュー当初からフジテレビ系子供番組「ポンキッキーズ」とタイアップし、同じ事務所の先輩である安室奈美恵の後継として、レギュラー出演していました。アップテンポなデビューシングル「パラシューター」は10万枚以上を売り上げ、番組のコンピレーション盤にも収録されました。3rdシングルを除く5thシングルまでの楽曲は、番組内で歌唱映像がプロモーションとして使用されていました。1998年には初のアナログ盤『REMIXES』をリリースし、予約注文だけで1万枚を突破するという異例のヒットを記録しました。

1999年後半には、当時小学6年生だったDAICHIのソロ活動が始まり、7thシングル「Everlasting Love」をレコーディングし、2000年3月には2ndアルバム『7 SOUL』が発売されました。6th・7thシングルはクラブシーン向けにアナログ盤も発売されました。デビュー時の平均年齢が12歳弱というチャイドル世代でありながら、DAICHIのハイトーンでパワフルな歌唱力、女子メンバーのハーモニー、キレのあるダンスパフォーマンスは大人からも注目を集めました。

2000年4月、FolderからDAICHIとJOEを除いた女子メンバー5人で「Folder5」が結成され、1stシングル「SUPERGIRL」を発売しました。ゴールデンウィーク横浜市内のHMVで行われたインストアライブで、FolderメンバーとしてDAICHIが登壇し、変声期に入ったことを理由にFolderとしての活動を休止することを発表しました。Folder時代のCDの累計売上は60万枚に達しました。

Folder5は、2003年にFolder時代の楽曲を併せたベスト盤『Folder+Folder 5 SINGLE COLLECTION and more』とCD BOX『Folder+Folder 5 COMPLETE BOX』を発売し、実質的に解散しました。メンバーのAKINA、MOE、HIKARIはそれぞれ芸能活動を継続しています。DAICHIは声変わりが完了するまで芸能界から遠ざかっていましたが、2004年にヴィジョンファクトリーのライブステージにサプライズゲストとして登場し、2005年に本名の三浦大知名義で歌手活動を再開しました。その後、2012年に三浦大知ファンクラブ「大知識」が本格的に始動しました。

Folder解散後、阿嘉奈津、仲間丈、仲間愛里紗は芸能界を引退しました。三浦大知は再デビューから11年後の2016年に「ミュージックステーション」に初出演し、元メンバーの石原萌満島ひかり、仲間愛里紗、AKINAらが放送を見守りました。また、2016年には満島ひかり主演のドラマで、三浦がチャップリン役で出演し、満島と共演しました。2018年には、三浦のライブに満島がゲスト出演し、Folder時代の楽曲を披露するなど、解散後もメンバー同士の交流が続いています。2020年には、メンバー全員が20年ぶりに再集結し、テレビ番組に出演しました。

メンバー

DAICHI(三浦大知)
AKINA(宮里明那)
ARISA(仲間愛里紗)
HIKARI(満島ひかり
NATSU(阿嘉奈津)
MOE(石原萌
JOE(仲間丈)

作品

シングル
三浦大知名義のシングルについては省略
アルバム
7 SOUL
その他アルバムについては省略
ベスト・アルバム
Folder+Folder 5 SINGLE COLLECTION and more
アナログ盤
REMIXES
その他アナログ盤については省略
CD BOX
Folder+Folder 5 COMPLETE BOX
参加作品
個人授業(フィンガー5のカバー)
パラシューター (Dub's Club Remix)
個人授業 -2017リアレンジ-

テレビ出演

ポンキッキーズ(フジテレビ)

Folderは、その短い活動期間にも関わらず、音楽シーンに大きな足跡を残しました。特にDAICHI(三浦大知)の類まれなる歌唱力とダンスパフォーマンスは、その後の活躍にもつながる原点となりました。Folderの楽曲は、時代を超えて多くのファンに愛され続けています。

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