楠木ともりのEP『Forced Shutdown』
『Forced Shutdown』(フォースト・シャットダウン)は、日本の声優であり
シンガーソングライターの
楠木ともりが2021年
4月28日にリリースした2枚目のEPで、
SACRA MUSICから発売されました。この作品は、前作の『
ハミダシモノ』から約8ヶ月ぶりの新作となり、全トラックの作詞・作曲を楠木自身が手掛けています。
音楽的背景とテーマ
このEPの中で特に重要な楽曲はタイトル曲『Forced Shutdown』です。楠木は、コロナ禍を通じて得た様々な感情や考えを表現しました。近年、SNSを通じて人々が簡単に情報共有できるなかで、つながることに対するポジティブな見方が増えている一方で、彼女は「つながらない」という選択肢も大切ではないかと感じて作曲に臨みました。彼女は、過剰なつながりからくる息苦しさや窮屈さを強く感じ、自分の領域を守りながら再出発することの重要性を訴えています。
収録曲の詳細
1. Forced Shutdown
この楽曲は、外界から自分を閉ざすことが必ずしもネガティブではなく、むしろ自分を守るためのポジティブな選択だと彼女は考えています。タイトルは「強制終了」と直訳されますが、再始動するためのストップを象徴しています。
2. sketchbook
『sketchbook』は、彼女のインディーズ時代の楽曲をセルフカバーしたもので、歌詞は新たに書き直されました。彼女は、今の自分の気持ちをしっかりと歌に込めたいと考え、その結果、歌詞を更新したと明かしています。この楽曲は、EPの先行楽曲として動画も公開され、話題となりました。
3. アカトキ
同名の楽曲『アカトキ』も、インディーズ時代の名作の一つで、作詞は鳴海夏音との共作です。彼女はこのトラックも更新し、新しい視点を持って再構築しています。
4. バニラ
『バニラ』は、楠木が
2019年に行ったバースデーライブで初めて披露された楽曲です。歌詞は、これまでの夢を支えてくれた人々への感謝が込められています。これから出会うファンに向けたメッセージでもあり、非常に感情豊かな作品です。
プロモーションとイベント
このEPリリースに関連して、特定の販売店では先着購入者特典としてアナザージャケットや特別なグッズが配布されました。また、
タワーレコードでは、
楠木ともりとの特別コラボキャンペーンが実施され、スペシャルポスターやポストカードが提供されるなど、多くのファンが参加するイベントが行われました。さらに、2021年5月には特別配信イベントも開催され、彼女の音楽に対する熱意が伝わる機会が増えました。
『Forced Shutdown』は、
楠木ともりが自身の音楽性を深く掘り下げ、自らの視点を反映させた意欲作です。このEPを通じて、多くのリスナーが感情的なつながりを感じることができることでしょう。