GAZOO METAPOLIS

GAZOO METAPOLIS（ガズーメタポリス）について

GAZOO METAPOLISは、トヨタ自動車と株式会社ココアが共同で運営したメタバースサービスで、2008年4月17日にβ版が公開され、同年10月1日に正式オープンしました。この仮想都市は、主に若年層をターゲットにした情報発信の場として設計され、デザインは平田秀一が手掛け、映画監督の押井守が監修を務めました。2018年1月31日にはmeet-meとともにサービスを終了しました。

仮想都市のコンセプト

GAZOO METAPOLISは「人とクルマ、地球と未来・夢・楽しさ、自然との共生を実現する3次元仮想都市」をコンセプトにしており、愛車を使ってさまざまな体験ができる設計がなされていました。ここには、オートモールやミュージアム、イベントホールなどが設置され、定期的にイベントも開催されていました。

また、β版から2010年11月25日までは「TOYOTA METAPOLIS」という名前が使用されていました。トヨタ関連イベントでの広告配布なども行われたため、多くの人々がこの都市に興味を持っていました。しかし、2013年11月にmeet-meと統合され、2014年3月には会員管理も株式会社ココアに移管されました。

重要な機能

GAZOO METAPOLISは、様々な機能を提供していました。その中でも、特に注目すべきはハイウェイ走行機能です。TOYOTA METAPOLIS時代にはハイウェイに新たに参加し、車両の操作も自由にできるようになりました。運転に関しては、矢印キーを使用して加速や減速、左右移動が可能となり、レースなどの競技も楽しむことができました。また、タイムトライアルイベントも定期的に行われており、ユーザー同士の競争を促進していました。

メタポリスコミュニティ

2009年1月には、映像制作や初心者サポートを行う「メタポリス 映像制作コミュニティ」や「初心者サポートクラブ」など、3つのコミュニティが開設されました。各コミュニティはそれぞれ独自の活動を行い、その内容は毎日のブログで共有されました。しかしながら、利用者の要望に応える形で、8月31日には3つのコミュニティが統合され、「メタポリスコミュニティ」として新たにスタートしました。

ボランティア活動

2009年11月28日に行われた「タウンミーティングVol.5」では、イベントサポートを担うボランティアスタッフが募集され、3人が選ばれました。この活動はその後も続けられ、2012年2月には9人のボランティアが活躍していました。選ばれたスタッフは、コミュニティブログで発表されていました。

GAZOO METAPOLIS RADIO

GAZOO METAPOLISでは、正式オープンと同時にリスニング体験を楽しむための「GAZOO METAPOLIS RADIO」もスタートしました。このサービスはJ-WAVEの制作で、「Red Style」「Blue Style」「Green Style」という3つの番組が提供されていました。これらはメタポリス内の施設で聴取できるほか、Podcastとしても配信されていました。

過去の番組とコラボ企画

特に文化放送とのコラボ企画として「シャンおじアネックス」が放送されていましたが、この番組はスポンサー契約解除により2011年3月に終了しました。過去には多様な番組が放送され、利用者に楽しいコンテンツを提供していました。

まとめ

GAZOO METAPOLISは、トヨタ自動車による多彩な機能やイベント、コミュニティからなる魅力的なメタバースでした。多くのユーザー同士の交流やプラットフォームの成長を促進し、ひとつの仮想都市として大きな役割を果たしていました。現在はそのサービスは終了しましたが、その影響や経験は今後のメタバースに寄与していくことでしょう。

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