GG45

GG45（ジー・ジー45）は、カテゴリー7ケーブルに対応したコネクタであり、その名称は開発元であるNexans社のGigaGateに由来し、45はRJ-45（8P8C）コネクタとの後方互換性を示しています。このコネクタは、2001年にIEC 60603-7-7として国際標準化され、ISO 11801におけるカテゴリー7ケーブルの標準として選定されました。

GG45には、異なる2つの動作モードが存在します。一つは、RJ-45（8P8C）コネクタとの互換性を持つMode1であり、このモードではカテゴリー6（100/250MHz）のネットワーク環境で使用可能です。Mode1では、既存のRJ-45コネクタと同じ位置にある8つの端子を利用します。もう一つのMode2は、カテゴリー7（当初600MHz、後に1000MHzに改訂）の性能を最大限に引き出すためのモードです。Mode2では、Mode1で使用する8つの端子に加えて、新たに4つの端子を追加で使用します。

Mode2において追加される4つの端子は、8つの端子の両端、すなわち1・2ピンと7・8ピンのそれぞれに隣接する位置に配置されます。これにより、GG45はカテゴリー7ケーブルの高速データ転送能力に対応し、より高い帯域幅を必要とするネットワーク環境での利用を可能にします。

GG45コネクタは、その設計において、既存のRJ-45コネクタとの互換性を維持しつつ、より高度なデータ伝送を実現することを目指しています。このため、既存のネットワークインフラを大幅に変更することなく、段階的に高速ネットワークへの移行を検討する際に有力な選択肢となり得ます。

関連技術としては、同じく高速データ伝送を目指したコネクタであるTERAや、GG45との互換性を有するARJ45コネクタなどが挙げられます。ARJ45は、カテゴリー7a（最大1000MHz）ケーブルの提案規格に対応するためのコネクタとして開発されました。

GG45は、カテゴリー7ケーブルの性能を最大限に発揮するための重要なコンポーネントであり、その設計と機能は、現代の高速ネットワーク環境において不可欠な要素となっています。このコネクタの採用は、データセンターや企業ネットワークなど、高度な通信インフラを必要とする場所でのパフォーマンス向上に貢献します。

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