GIRLS BE…

GIRLS BE…

玉越博幸による漫画作品『GIRLS BE…』は、『週刊漫画ゴラク』（日本文芸社）にて2012年12月から2015年4月まで月1連載されていたラブコメディ・エロマンガです（非18禁）。

単行本1巻では、「伝説のラブコメ漫画［BOYS BE…］から生まれた まさかの逆転、新発想!! アンバランスな未来はガテン女子だらけ♥♥♥」や「世の中は恋愛未経験娘だらけ。『ガテンな私だけど恋したい♥』オムニバスで贈る男女逆転ラブコメ誕生!!」といったキャッチコピーが使用され、作品の魅力を伝えています。

概要

舞台は、男女比が1:9と女性が圧倒的に多くなった近未来の東京。社会人女性が、少数派となった男性に恋心を抱く様子が描かれます。タイトルからもわかるように、玉越博幸の代表作『BOYS BE…』の設定を逆転させた作品であり、ストーリー展開や一話完結オムニバス形式などのコンセプトは『BOYS BE…』を踏襲しています。タイトルロゴも『BOYS BE…』を模倣したデザインとなっています。

話数カウントは『BOYS BE…』とは異なり「第○話」と表記されます（『BOYS BE…』では「Report○」）。

同社のコミックヘヴンで連載中の「ひなたに凛と咲くひまわり荘」に続き、性描写を前面に押し出している点も特徴です。男子に恋をした女子が積極的にアプローチし、セックス（処女・初体験）を通じて恋愛成就を遂げるという、玉越博幸の講談社作品では見られなかった意欲的な作風が展開されています。近年では、女性同士（レズビアン）の恋愛も描かれるようになりました。

作中では、ブルーカラー（ガテン系）の職業に多くの女性が就き、少数となった若い男性は芸能界やホワイトカラーの仕事に偏るようになります。そのため、女性が若い異性と出会うこと自体が困難な状況となっています。女性の性格は二極化しており、ガテン系の女性は体力がつき、行動や言動が男まさりになる一方、上流階層の女性は男性の遺伝子を求める本能から女性ホルモンが高まり、女性らしさを強調するスーツなどの洋服を好んで着るという世界観が描かれています。

あらすじ

2002年、科学雑誌「ネイチャー」で、人間の性別を決定する染色体（女性:XX、男性:XY）のうち、男性のY染色体が劣化傾向にあり、将来的に男性の出生率が減少する可能性があると発表されました。そして、物語の舞台となる20XX年、男女比は女性9割に対し男性1割という極端な状況になっています。

書誌情報

日本文芸社のニチブンコミックスから発売されており、電子書籍版も提供されています。

関連作品

* BOYS BE…

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