GLASS SKIN

DIR EN GREY|DIR_EN_GREY 「GLASS SKIN」

「GLASS SKIN」は、日本のロックバンドDIR EN GREY|DIR_EN_GREYが2008年に発表したメジャー22枚目のシングルです。7枚目のアルバム『UROBOROS』のリリースに先駆けて発売され、アルバムの世界観をいち早く体験できる作品として注目を集めました。

概要

このシングルは、『UROBOROS』発表前の国内ツアー「TOUR08 DEATH OVER BLINDNESS」でも先行披露され、話題を呼びました。シングル版は日本語詞ですが、アルバムには全英詞バージョンが収録されています。前作「DOZING GREEN」と同様に、ライブ音源と過去の楽曲を再録したものが収録されており、ファンにとっては嬉しい内容となっています。

初回限定盤は、特殊な紙ジャケット仕様で、イラストレーターの小澄源太がアートワークを手掛けています。また、初回盤にはアルバム『UROBOROS』の試聴ライブチケットを入手するためのパスワードが封入されていましたが、後にこの試聴ライブは中止となりました。店舗別の購入特典として、異なる種類のステッカーが配布されました。

ミュージックビデオ

「GLASS SKIN」のミュージックビデオは、全編CGで制作されており、その映像美が話題となりました。朽ちていく生物と新たに生まれる木々の様子が描かれており、生命の循環や儚さを表現しています。また、京の顔がCGで構成された巨大な像が登場し、最後にシヴァ神が現れるなど、象徴的なイメージが散りばめられています。

メディア露出

この楽曲で、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYは2008年9月18日にNHK総合テレビ『MUSIC JAPAN』に出演しました。彼らがNHKの音楽番組に出演するのは、2001年末に「embryo」を『ポップジャム』で演奏して以来、約7年ぶりのことでした。京の意向により、歌詞テロップは表示されませんでした。

収録曲について

1. GLASS SKIN
作詞: 京 / 作曲・編曲: DIR EN GREY|DIR_EN_GREY
ピアノの旋律が印象的なアコースティックナンバー。京のデスボイスやシャウトは一切使用されておらず、シングルとしては「かすみ」以来の試みです。歌詞は、京が珍しく環境破壊をテーマにしています。

2. undecided
作詞: 京 / 作曲: Die / 編曲: DIR EN GREY|DIR_EN_GREY
3rdアルバム『鬼葬』収録曲の再アレンジバージョン。エレキギターを排除し、アコースティックギターを中心とした構成になっています。歌詞も一部変更され、歌詞カードに記載されています。

3. AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS -UNPLUGGED-
作詞: 京 / 作曲: DIR EN GREY|DIR_EN_GREY / 編曲: ただすけ
20thシングルとして発表された楽曲を、京のボーカルとピアノのみで再構築したものです。ピアノ演奏は、ただすけが担当しています。京のボーカルには特殊なフィルターがかけられており、その録音方法は「企業秘密」とのことです。

4. 凌辱の雨 [LIVE]
作詞: 京 / 作曲・編曲: DIR EN GREY|DIR_EN_GREY
2008年5月23日に横浜BLITZで行われたライブの音源。初回盤のみに収録されています。

「GLASS SKIN」は、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYの音楽性の幅広さと、常に新しい表現に挑戦する姿勢を示す作品と言えるでしょう。

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