GLAY (アルバム)

アルバム『GLAY』について

日本のロックバンドGLAYのメジャー10作目となるオリジナルアルバム『GLAY』が、2010年10月13日にリリースされました。本作は、前作『LOVE IS BEAUTIFUL』から約3年9ヶ月の間隔を経て発売され、メンバー自ら立ち上げたレーベル「loversoul music & associates」からの第一弾アルバムでもあります。また、GRAYの名前が冠された初のオリジナルアルバムとして位置づけられています。

アルバムのタイトルは、2010年7月30日に新潟LOTSで開催されたライブ「BOYS ONLY NIGHT」イベントで発表され、デビューから15年を経過したGLAYの新たな挑戦の一環として、「これぞGLAY」と言える作品を目指して制作されました。全体的にミドルテンポの楽曲が多く含まれており、聴き応えのある仕上がりとなっています。

レコーディングは、佐久間正英が取締役を務めるv.f.v STUDIOで行われ、マスタリングはアメリカ・ニューヨークのSterling Soundにて行われました。そこでは、グラミー賞受賞エンジニアのテッド・ジェンセンが担当しています。

アルバムのジャケットには「両腕を広げるTERU」の写真が使用されており、これはGLAYの象徴を探る中で、TAKUROがTERUのポーズを提案し、それが作品に反映された結果だと言われています。TERUは、文化誌のインタビューで、彼のモノマネをする人々がほとんど皆、両腕を広げているのを見て「逆輸入的なものだ」と語っています。

本作はオリコン週間アルバムチャートで通算8作目、ベストアルバムを含めると12作目の1位を達成し、90年代、2000年代、2010年代の3つの異なる年代での首位獲得を記録しました。また、2011年には台湾でも発売され、ボーナストラックとして「Thank you for your love」が追加されています。

収録楽曲

1. シキナ
- 作詞・作曲: TAKURO
- デジタルサウンドとアコースティック・ギターが融合した曲。DJ MASSとYO FUJIIがアレンジに参加。

2. 汚れなきSEASON
- 作詞・作曲: TAKURO
- メロコア系のロック・チューンで、2010年10月15日にテレビで初披露されました。「イオン ヒートファクト」CMソングでもあります。

3. WASTED TIME
- 作詞・作曲: TAKURO
- 1980年代への評価をテーマにした楽曲。

4. 遥か…
- 作詞・作曲: TAKURO
- ピアノバラード。TERUのファルセットボイスが際立つアレンジ。

5. Apologize
- 作詞・作曲: TAKURO
- 事前にモバイルサイトで配信され、ツアーで先行披露されました。

6. 月の夜に
- 作詞・作曲: TERU
- アコーディオンを取り入れた楽曲。

7. 風にひとり
- 作詞・作曲: HISASHI
- ストリングスとギターフレーズの調和が美しい作品。

8. Precious
- 作詞・作曲: TAKURO
- ALBUMの42ndシングル。

9. Satellite of love
- 作詞・作曲: TAKURO
- 短編アニメ「Je t'aime」の挿入曲。アレンジはほぼHISASHIが担当。

10. Chelsea
- 作詞: TAKURO / 作曲: JIRO & TAKURO
- バンドサウンドが重視された楽曲。

11. Thank you for your love（台湾盤ボーナストラック）
- 作詞・作曲: TERU
- 台湾盤に収録された楽曲で、ネット配信されたものよりも少し長め。

アルバム『GLAY』は、ファンにとっても非常に特別な作品であり、彼らの音楽の進化と情熱を感じさせるものとなっています。また、特別な内容として、初回限定盤には短編アニメーションやミュージックビデオが収められており、ファンを楽しませる要素が盛りだくさんです。

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