GO (チェッカーズのアルバム)

チェッカーズの『GO』は、1987年5月2日にリリースされた5枚目のオリジナルアルバムです。2004年3月17日にはCDが再リリースされました。

解説

『GO』は、チェッカーズにとって初の全曲メンバーによるオリジナル楽曲で構成されたアルバムであり、セルフプロデュース作品としても初の試みとなりました。ブリティッシュ・ロックの色合いが強く、これまでのチェッカーズのイメージとは異なる、新たな音楽性を追求した意欲作と言えるでしょう。

当初、アルバムタイトルにちなんで5月5日の発売が予定されていましたが、若年層のファン層への配慮から、ゴールデンウィーク中の購買意欲を喚起するため、5月2日に繰り上げられました。本作以降、編曲のクレジットは「THE CHECKERS FAM.」と統一されました。「FAM.」は「ファミリー（FAMILY）」の略であり、チェッカーズのメンバーに加えて、八木橋カンペー、アンディ檜山が名を連ねています（1987年6月までは「CHECKERS FAM.」名義）。CDのみに収録されたボーナストラック「Mr.BOYをさがして」も収録されています。

収録曲

1. REVOLUTION 2007
2. YOU'RE A REPLICANT (CAMA CAMA MOO MOO)
3. MELLOW TONIGHT
4. NANA
5. BLUES OF IF
6. TOKYO CONNECTION
7. I Love you, SAYONARA
8. MY GRADUATION
9. GO INTO THE WHOLE
10. QUATRE SAISONS
11. Mr.BOYをさがして（CDのみ収録）

楽曲解説

REVOLUTION 2007
ライブのオープニングを意識して制作された楽曲。THE MODSの森山達也がハーモニカで参加しています。
YOU'RE A REPLICANT (CAMA CAMA MOO MOO)
ユニークなタイトルと、チェッカーズらしい遊び心が感じられるナンバーです。
MELLOW TONIGHT
鶴久政治がリードボーカルを務める楽曲。甘くメロウな雰囲気が特徴です。
NANA
12枚目のシングルとしてリリースされた楽曲で、初のメンバーオリジナル作品。藤井フミヤが2002年発売のセルフカバーアルバム「Re Take」でセルフカバーしています。
BLUES OF IF
チェッカーズの楽曲の中では珍しく、全編ユニゾンで歌われています。
TOKYO CONNECTION
70年代のディスコサウンドを意識した楽曲。こちらも藤井フミヤが「Re Take」でセルフカバーしています。
I Love you, SAYONARA
13枚目のシングル。アルバムに収録されているバージョンは、シングル版とは冒頭部分が若干異なります。
MY GRADUATION
武内享曰く「チェッカーズが持つドゥーワップの要素を全て詰め込んだ曲。ドゥーワップ好きが聞いたら笑う」とのこと。間奏の台詞は過激な内容となっています。
GO INTO THE WHOLE
高杢禎彦がリードボーカルを務める楽曲。間奏のサクソフォーンは「イン・ザ・ムード」からの引用です。
QUATRE SAISONS
フランス語で「四季」を意味するタイトルが付けられています。
* Mr.BOYをさがして
シングル「NANA」のカップリング曲。CDのみのボーナストラックとして収録されています。

『GO』は、チェッカーズの新たな音楽的挑戦が詰まった、ファン必聴のアルバムと言えるでしょう。

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