I Love you, SAYONARA

チェッカーズのシングル『I Love you, SAYONARA』

『I Love you, SAYONARA』（アイ・ラブ・ユー, サヨナラ）は、日本のロックバンド・チェッカーズが1987年3月5日に発表した13枚目のシングルです。この楽曲はセイコーの「アベニュー」という腕時計のCMソングとして制作され、CMにはバンドメンバー全員が出演しました。初めてのオンエアは1987年1月1日の『ゆく年くる年』内で行われ、多くの視聴者の記憶に残っています。

このシングルのリリースにあたっては、特に注目すべき出来事がいくつかあります。まず、本作は『第38回NHK紅白歌合戦』に出場することが決定し、テレビの生放送でパフォーマンスを披露しました。その後、チェッカーズのラストステージとなった『第43回NHK紅白歌合戦』でも「フェアウェル・メドレー」の一部として演奏され、深い印象を残しました。

製作と編曲

このシングルの編曲には、新たにサポートメンバーとして加わった八木橋カンペー（キーボード）とアンディー檜山（パーカッション）が名を連ねた“CHECKERS FAM.”が名義となっています。“FAM.”は「ファミリー」の略で、メンバー同士の絆を表現しています。

収録曲の詳細

シングルには2曲が収録されています。1曲目の「I Love you, SAYONARA」は、作詞を藤井郁弥、作曲を大土井裕二が手掛け、CHECKERS FAM.による編曲が施されています。この曲ではシングルとアルバムで冒頭のドラム音が若干異なる点も注目されています。また、2002年にはユニット・Gaphiaによってカバーされるなど、今でも愛され続けている楽曲です。

2曲目の「PARTY EVERYDAY」は、これまた藤井郁弥が作詞、武内享が作曲を担当しており、同じくCHECKERS FAM.が編曲を行っています。この曲は反戦を題材にしたブラックユーモアに富んだ楽曲で、武内が間奏で行った台詞はアドルフ・ヒトラーの演説を模倣したものです。また、ロボットの声はメンバーの徳永の声を機械処理したものだといわれています。武内自身も、公式ホームページの日記でこの曲が左卜全とひまわりキティーズの「老人と子供のポルカ」のオマージュであると述べています。

チェッカーズの楽曲は、今もなお多くのファンに支持され、歌詞やメロディの魅力だけでなく、込められたメッセージやそのバックグラウンドにも注目が集まります。『I Love you, SAYONARA』もその一例であり、バンドの一部を形作る重要な楽曲として位置付けられています。

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