GOLDBLEND

アルバム『GOLDBLEND』の詳細

『GOLDBLEND』は、2000年3月23日にリリースされた日本のミュージシャン奥田民生の5枚目のアルバムです。発売元はソニーレコーズで、同時に完全限定生産のアナログ盤も登場しました。また、2007年12月19日には紙ジャケット仕様で再発されています。このアルバムは、前作『股旅』以来2年ぶりの新作であり、当時のファンにとって大きな楽しみでした。

アルバムの概要

本作は、前作からの空白期間を経て発表されました。シングル「月を超えろ」は、当初ミニアルバム的な趣旨で制作されたため、『GOLDBLEND』には収録されていません。また、ジャケットのデザインは、先行シングル「マシマロ」と同じ写真を編集・合成して使用しています。面白いことに、ツアーメンバーを指す「GOZ」という名称がこの作品で初めて使われ、後に定着しました。

アルバムのタイトルには特に明確なコンセプトはなく、それぞれの楽曲が独立しているものの、全体として見事にブレンドされた印象を与えています。シングルの「月を超えろ」に伴うツアー「CANNONBALL」で演奏された楽曲の中には、「ガソリンガタリン」や「車カー」があったものの、こちらは別のアルバム『CAR SONGS OF THE YEARS』に収録されています。また、「たんじょうび」という曲は未発表の状態で残されています。

収録曲の解説

的を絞った内容の中で、各曲の個性が際立っています。以下にいくつかの曲について詳しく説明します。

荒野を行く

この曲は、ビートルズの「ゲット・バック」に影響を受けた楽曲で、しっかりとしたリズムが特徴です。

マシマロ

本作の先行シングルにあたるこの曲は、奥田の独自の音楽スタイルが表現されています。特に『奥田民生・カバーズ』では他のアーティストによるカバーも話題になりました。

彼が泣く、羊の歩み、たったった、ウアホ

これらの曲は、奥田のボーカルとバックの演奏が印象的で、特に「ウアホ」は静かな曲調の中に激しいドラムとギターが織り交ぜられる独特のアレンジです。このライブでは演出も多彩で、メンバーが個々のパフォーマンスを披露したり、ユニークな演技も見られました。

GOLDENBALL

このトラックは、ツアー「CANNONBALL」で演奏された同名のインスト曲をリアレンジしたもので、曲の合間に「ゴールデンボール！」という台詞が自然に組み込まれています。

KING of KIN

この曲は「菌の王様」というタイトルで、ビフィズス菌やヨーグルトがテーマになっています。「もやしもん」とのコラボレーションが話題を呼びました。

ときめきファンタジーIII

ゲーム関連の用語で構成された歌詞が特徴で、ファンの間で人気があります。「I」や「II」といった前作は存在しないものの、その独自性が光ります。PVも楽しめる特別なトラックです。

参加ミュージシャン

本アルバムには以下のメンバーが参加し、奥田民生の音楽の幅を広げています：

• - 奥田民生 - ボーカル、ギター
• - 古田たかし - ドラムス
• - 長田進 - ギター
• - 根岸孝旨 - ベース
• - 斎藤有太 - ピアノ、キーボード

『GOLDBLEND』は、その豊かな音楽性と独特の表現で、奥田民生のアルバムの中でも特別な位置を占めています。幅広いジャンルの楽曲が楽しめるこのアルバムは、ファンにとって欠かせない一枚と言えるでしょう。

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