GSh-30-2 (機関砲)

GSh-30-2 航空機関砲

GSh-30-2（ロシア語: ГШ-30-2）は、ロシアが開発した二連装の航空機関砲であり、主に航空機に取り付けて使用されます。GRAU（ロシア連邦軍の武器管理局）の名称は9A-623となっています。特徴的なのは、これがGSh-30-1ではなく、GSh-23と同様のガスト式駆動システムを採用している点です。

概要

GSh-30-2は高い連射速度を誇ります。具体的には、約3,000発/分という速度で弾薬を発射することができ、この性能は他の航空機関砲と比較しても非常に優れています。また、砲身の長さは1,500mmで、特に装甲貫通力に優れている劣化ウラン弾を発射することが可能です。これにより、地上目標や装甲目標への対処能力が大きく向上しています。

主に、Su-25攻撃機やIl-102（試作型）に固定武装として装備されていますが、他の航空機にもガンポッドを使って外部に取り付けることができるため、汎用性が高いのも特徴の一つです。このように、GSh-30-2は様々な機体に搭載が可能であるため、ロシアの航空戦力の一翼を担っています。

派生型

さらに、GSh-30-2には派生型も存在します。それがGSh-30-2Kで、こちらは砲身に水冷式冷却機構を追加し、砲身長を2,400mmに延長したことによって、発射レートを可変にする機能を持っています。このGSh-30-2Kは、Mi-24Pの後期型に搭載されていることでも知られています。冷却機構の追加により、連続での発射にも耐えることができ、より高い運用効率を提供します。

性能諸元

GSh-30-2の具体的な性能については、以下の通りです。

• - 連射速度: 約3,000発/分
• - 砲身長: 1,500mm
• - 発射される弾薬: 劣化ウラン弾

これらの性能は、航空機における武装として非常に重要な役割を果たします。航空機関砲として、敵の装甲車両や地上軍に対しても高い効果を発揮することが期待されます。

参考文献

• - Koll, Christian (2009). Soviet Cannon - A Comprehensive Study of Soviet Arms and Ammunition in Calibres 12.7mm to 57mm. Austria: Koll. p. 303. ISBN 978-3-200-01445-9. russianammo.org

関連項目

• - 航空機関砲
• - ガスト式
• - GSh-23
• - GSh-30-1 (機関砲) - 本砲と共通の弾薬を使用する航空機関砲です。

GSh-30-2は、ロシアの航空機兵器の中でも特に重要な役割を果たしており、高い性能と信頼性を兼ね備えた武器として運用されています。今後の発展にも注目が集まります。

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