Get U're Dream

ZARD 32ndシングル「Get U're Dream」

「Get U're Dream」は、ZARDの32枚目のシングルとしてリリースされました。この楽曲は、NHKシドニーオリンピックの放送テーマソングとして使用され、オリンピック開催前から話題を呼びました。ZARDの楽曲としては初めて大野愛果が作曲を手掛け、坂井泉水が自らスポーツ選手になったような気持ちで歌詞を書き上げたと言われています。

楽曲の背景と特徴

このシングルには、複数のバージョンが存在します。表題曲である「Get U're Dream」は、原曲をベースに様々なアレンジが施されており、それぞれのバージョンで異なる魅力が楽しめます。歌詞カードには、収録されている全バージョンをまとめた歌詞が掲載されていますが、実際に歌われる際には、バージョンごとに異なる部分があります。

Get U're Dream

ZARDの表題曲としては初の、大野愛果が作曲を担当。コーラスには、Michael Africk、大野愛果、坂井泉水が参加しています。坂井泉水は、スポーツ選手になった気持ちで曲作りを行い、ドラムとベースのグルーヴにこだわったと語っています。また、3種類のコーラスが存在するなど、細部にまでこだわって制作された楽曲です。

Get U're Dream (Version Two)

打ち込みを主体とした、軽快なロックアレンジが施されたバージョンです。曲の進行に合わせて音が重なり、最後のサビでは半音上がるのが特徴です。

Get U're Dream (Version Three)

編曲をYOKO Black. Stoneが担当し、R&Bの要素を取り入れたアレンジが特徴です。坂井泉水がフェイクに挑戦するなど、新たな一面が見られるバージョンです。コーラスにはYOKO Black. Stoneが参加しています。

Get U're Dream (Perry Geyer Short Mix)

シークレットトラックとして収録されたこのバージョンは、原曲を基調としたミックスですが、Michael Africkのコーラスが強調され、サビが短く編集されています。このバージョンにもMichael Africkがコーラスで参加しています。

プロモーションとエピソード

2000年8月には、NHK『サンデースポーツ』で坂井泉水のコメント映像と「Get U're Dream」のビデオクリップが放送されました。このビデオクリップは、シドニーオリンピックに出場する選手や街並みの映像と、坂井がレコーディングスタジオで歌う姿を組み合わせたもので、最後に坂井のメッセージが添えられています。この映像がフルで放送されたのは、この時のみでした。

また、NHKの番組テーマソングであったことから、NHKスタッフはZARDを同年の『第51回NHK紅白歌合戦』に出演させようと熱心に働きかけました。坂井自身も出演に前向きだったと報じられましたが、体調不良のため辞退し、紅白出場は実現しませんでした。

ジャケットとミュージックビデオ

シングルのジャケットには、1993年に発表された「揺れる想い」の頃に撮影された写真が使用されています。

ミュージックビデオは、『サンデースポーツ』で放送されたものを再構成したもので、歌詞やアレンジの変更に合わせて映像が編集されています。そのため、一部にシングル音源と坂井の口元が合わない部分があります。

収録曲

1. Get U're Dream
作詞：坂井泉水　作曲：大野愛果　編曲：葉山たけし
2. Get U're Dream (Version Two)
作詞：坂井泉水　作曲：大野愛果　編曲：徳永暁人
3. Get U're Dream (Version Three)
作詞：坂井泉水　作曲：大野愛果　編曲：YOKO Black. Stone
4. Get U're Dream（オリジナルカラオケ）
5. Get U're Dream (Perry Geyer Short Mix) (Secret Track)
作詞：坂井泉水　作曲：大野愛果　remix：perry geyer

収録アルバム

時間の翼（#1）
Golden Best 〜15th Anniversary〜（#1）
ZARD Single Collection 〜20TH ANNIVERSARY〜（#1,2,3）
ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜（#1）

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