Globe (アルバム)

アルバム『globe』の概要

音楽ユニットglobeのデビューアルバム『globe』は、1996年3月31日にリリースされました。この作品は、彼らのデビューシングル「Feel Like dance」から、5thシングル「FREEDOM」までを網羅しており、音楽業界に新たな風を吹き込みました。アルバムは、レーベルavex globeから発表され、初回限定盤は特殊プラスチックケースに収められ、その中にポスター型ブックレットが同封されていました。

制作背景

globeを中心としたこのアルバム制作の際、小室哲哉は「すべての音楽活動で得たものを投入した」と語り、作品に対する自信を示しました。また、この作品はオリコンにおいて記録的な売り上げを達成し、発売2週間後には200万枚を超え、その後も累計で400万枚以上を売り上げるなどの成果を収めました。特筆すべきは、1996年6月に日本レコード協会から4ミリオンの認定を受けた最初の作品として名を刻んだことです。

シリーズシングルが発表された後は、音楽的なスタイルへの評価やメンバーの個々の力量を引き出し、全体として日本人としての感情や表現を大切にした作品であると位置付けることができるでしょう。

録音現場の密着

1996年2月、軽井沢のスタジオで約10日間、メンバーが同室で制作した初期段階では、楽曲の完成度に向けたひたむきな作業が続きました。その様子は、共同でアイデアを出し合い、同じテーマを共有することで音楽を創造するプロセスが描かれています。小室はメロディを仮歌として披露し、マーク・パンサーはその場でラップ詞を手がけるなど、各メンバーが役割を分担しながらクオリティを高めていきました。

音楽性とテーマ

このアルバムの歌詞テーマは、「身の回りのことから、世界的な事まで」を幅広く扱っています。特に小室は、ダンスミュージックに限定せず、レトロやモダンの要素を融合させ、日本独自のナショナリティを感じさせる楽曲に仕上げました。全体の構成においては、シンプルさと洗練された音作りが際立ち、聴く者に強い印象を与えます。

アートワークの独創性

アルバムジャケットやライナーノーツは、サンタモニカの海辺と古いホテルで撮影され、デザインにはコンパクトなCDという特性を活かした意図が込められています。ポスターを展開することでCDケースが現れるという工夫は、視覚的な楽しさを提供しました。

音楽的評価

『CDジャーナル』などの音楽情報サイトでは、KEIKOの感情溢れる歌唱に対し高い評価が寄せられており、アルバム全体のサウンドプロダクションの質が注目されています。三田格氏は、1986年の音楽シーンを踏まえた新たな作風に対して考察を深め、YMOやアース・ウィンド・アンド・ファイアーに似たスタイルであると評しています。

収録曲の紹介

収録曲には、「GIVE YOU」や「Feel Like dance」をはじめ、多彩なテーマを掲げた楽曲があります。特に、シングルカットされた楽曲はそれぞれに独特な特徴を持ちながらも、アルバム全体の流れと調和しています。

結論

『globe』は、アルバム制作や音楽創作における新たな可能性を示す作品であると共に、当時の音楽シーンに大きな影響を与えた作品として、今後も長く語り継がれるでしょう。今後のデジタルリリースでも、作品の再評価が進められることが期待されます。

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