Google ソースコード検索

Googleソースコード検索（Google Code Search）は、Google Labsから生まれた、インターネット上のオープンソースコードを検索するためのベータ版サービスでした。2006年10月5日に公開され、開発者にとって貴重なツールとなりました。しかし、2012年1月15日にはコード検索APIとともに正式にサービスを終了しています。ただし、サービス終了後も、同年11月時点ではウェブサイト自体は存在していました。

特徴と機能

Googleソースコード検索は、単なるキーワード検索だけでなく、高度な検索機能も提供していました。主な機能としては、以下のものがあります。

演算子による絞り込み: `lang:`、`package:`、`license:`、`file:`といった演算子を使用することで、特定の言語、パッケージ、ライセンス、ファイル名に絞って検索できました。
対応コード形式: `tar.gz`、`.tar`、`.bz2`、`.zip`、CVS、Subversion、git、mercurialリポジトリなど、様々な形式のコードに対応していました。これにより、多様なプロジェクトのコードを横断的に検索できました。
正規表現: クエリで正規表現を使用することが可能でした。これは、grepのようなコマンドラインツールに似ていますが、世界中に公開されているコードに対して実行できる点で画期的でした。この機能は、trigramインデックスと、DoS攻撃耐性を持つカスタムビルドされた正規表現エンジンを組み合わせることで実現していました。
POSIX拡張正規表現構文: Googleソースコード検索は、POSIX拡張正規表現構文、後方参照の除外、照合要素、照合クラスをサポートしていました。

対応言語

サービス開始当初、対応言語は固定されておらず、常に変化していました。2010年12月31日時点での公式対応言語は以下の通りです。

Assembly
C
C++
C#
Clojure
COBOL
Erlang
Go
Haskell
HTML
Java
JavaScript
Lisp
Lua
MATLAB
Objective-C
OCaml
Perl
PHP
PL/SQL
PostScript
Python
Ruby
Scala
Scheme
Shell
SQL
Tcl
Verilog
VHDL
Visual Basic

公式に対応していない言語の場合でも、言語の一般的なファイル拡張子と`file:`演算子を組み合わせることで、検索が可能でした。

関連サービス

Googleソースコード検索と類似したサービスとして、以下のようなものがありました。

Codase
JExamples
Krugle
Koders
merobase
OpenGrok

外部リンク

Version of Code search, limited to projects hosted on Google Code
* Cindex/Csearch - command-line file search tool, based on ideas from GCS

Googleソースコード検索は、オープンソースコードの発見と利用を促進する上で重要な役割を果たしましたが、サービス終了後も、その技術とアイデアは、他の検索エンジンや開発ツールに影響を与え続けています。

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