Grapefruits

『grapefruits』：コブクロの代表作を網羅したセカンドアルバム

2002年8月28日、フォークデュオ・コブクロの2枚目のオリジナルアルバム『grapefruits』がリリースされました。このアルバムは、彼らの音楽性を多角的に示す、充実の楽曲群で構成されています。

収録楽曲と魅力

アルバムには、後にロングヒットとなる「風」、両A面シングルとして話題となった「願いの詩／太陽」、そして「YOU」のアルバムバージョンなど、彼らの代表曲が多く収録されています。さらに、インディーズ時代に発表された楽曲のリレコーディングや、メンバーそれぞれのソロ作品、提供曲のセルフカバーなど、多様な魅力が詰まっています。

代表曲の収録

「風」: フジテレビ系番組「ウチくる！？」のテーマソングとして起用され、彼らの代表曲の一つとなった、聴き心地の良いミディアムテンポの楽曲です。
「願いの詩／太陽」: 両A面シングルとしてリリースされ、それぞれ朝日放送の全国高校野球選手権大会中継オープニングテーマ、ロッテ「スイカバー」CMソングとして話題を集めました。「願いの詩」は力強いメッセージ性、「太陽」は爽やかなメロディーが特徴です。
「YOU (grapefruits mix)」: 3rdシングルの「YOU」のアルバムバージョン。シングルとは異なるイントロやアレンジが施され、新鮮な印象を与えます。テレビ朝日系「ベストポジションSPORTS」のテーマソングとしても使用されました。

多様な楽曲

アルバムには、代表曲以外にも、様々な魅力を持つ楽曲が収録されています。

「新しい場所」: 渡辺美里への提供曲「YOU〜新しい場所〜」のセルフカバー。コブクロによる新たな解釈が楽しめる一曲です。
「Overflow」: 黒田俊介が作詞作曲を担当した楽曲。黒田のソングライティング能力の高さが際立ちます。
「GRAPEFRUITS DAYS」: 小渕健太郎のソロ曲。コブクロでは珍しいポップな曲調で、短い演奏時間も特徴です。
「小渕君の犬のうた」: レゲエ調の楽曲で、小渕が飼っていた犬との思い出を歌った、温かい歌詞が印象的です。
「アンブレラ」: インディーズ時代に「忘れな傘」として発表された楽曲。アルバムの中でも最も古い歴史を持つ楽曲です。
「光」: インディーズ時代の楽曲のリレコーディングバージョン。「ANSWER」にも収録されています。
「翼よあれが巴里の灯だ」: 黒田俊介が作詞作曲を担当した大作。チャールズ・リンドバーグをモチーフとした壮大なスケールが魅力です。

音楽性とアレンジ

『grapefruits』は、バラードからポップ、レゲエ調の楽曲まで、幅広い音楽性を聴くことができます。楽曲それぞれに個性があり、聴き飽きない工夫が凝らされています。演奏面でも、様々な楽器が使用されており、複雑でありながらも洗練されたサウンドが特徴です。

ライブでの演奏

多くの楽曲が、コブクロのライブツアーでも披露されており、その人気ぶりがうかがえます。一方で、「Overflow」と「小渕君の犬のうた」は、ライブで演奏された記録がないようです。

まとめ

『grapefruits』は、コブクロの代表曲はもちろん、彼らの多様な音楽性を存分に楽しめる、まさに集大成ともいえるアルバムです。彼らの音楽史を語る上で欠かせない、重要な作品となっています。彼らの音楽に興味を持った方はもちろん、既にファンの方にとっても、再発見の機会となる一枚と言えるでしょう。

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