H株

H株とは

H株（エイチかぶ）は、香港証券取引所に上場する、中国大陸で法人登記されている企業の株式を指します。この株式は中国本土の投資家だけでなく、外国の投資家も取引を行うことができ、取引通貨は香港ドルです。

H株の名称の由来

H株という名称は、香港（Hong Kong）の頭文字「H」から取られています。H株は中国企業の国際的な資金調達手段の一つとして知られ、主に本土以外の投資家によって取引されています。2018年3月末時点では、約250銘柄がH株として上場しており、多くはメインボードに上場している企業です。特に、中小企業向けの市場であるGEM（グロースエンタープライズマーケット）は、ほんの数社のみの上場となっています。

他の株式との違い

香港証券取引所には、H株のほかにも中国企業の株が存在します。政府系企業であればレッドチップ、民間企業であればPチップと呼ばれ、これらはH株とは異なるカテゴリーに入ります。また、中国本土の上海証券取引所や深圳証券取引所に上場している企業は、通常A株またはB株として知られます。これらの株式とH株には権利面での違いはありません。

財務報告書の提出

H株企業は、その財務報告書を中国本土の会計基準に従っても提出することができます。これにより、国際的な投資家は十分な情報をもとに取引を行うことが可能です。

株価指数

H株は、特定の株価指数でも扱われており、FTSE中国50指数やハンセン中国企業指数などが代表的なものです。これらの指数は、H株に加えてレッドチップやPチップの株も含めています。さらに、香港企業の株を含めたハンセン指数も存在します。これにより、H株投資のパフォーマンスを把握するための指標としても機能しています。

まとめ

H株は、中国本土企業が香港で資金調達するための手段として重要な役割を果たしています。さらに、外国投資家にとっても、中国市場へのアクセスを可能にする貴重な投資手段として位置づけられています。これらの特性を理解することで、H株投資の可能性を広げることができるでしょう。

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