HARD RED FANTASIA

HARD RED FANTASIAの作品概要

『HARD RED FANTASIA』（ハード レッド ファンタジア）は、人気アーティスト鬼束ちひろによる5作目のPV集であり、通算では8作目にあたります。この作品は2010年6月30日にリリースされましたが、元々は同年の10月28日にリリース予定だったアルバム『DOROTHY』との同時発売が計画されていました。しかし、さまざまな理由により発売が延期され、単独の作品としてリリースされることになりました。

本PV集は、2007年から2009年にかけてリリースされたシングル曲を中心に構成されており、具体的には6曲のシングルと、アルバム『DOROTHY』に収録された「STEAL THIS HEART」のPVも収められています。特筆すべきは、この作品が鬼束ちひろがユニバーサルミュージックとの契約を終了する際の最後のリリースであるという点です。彼女の音楽キャリアにおいて、重要な意味を持つ作品であることが伺えます。

収録曲について

『HARD RED FANTASIA』には、以下の6曲のシングルが収録されています。それぞれの楽曲には異なる監督が担当したPVがあり、彼女の多彩な表現が楽しめます。

1. everyhome
このPVのディレクターは牧鉄馬であり、注目すべきはピアノ演奏に小林武史が参加している点です。彼の演奏がもたらす音楽の深みが感じられます。

2. 僕等 バラ色の日々
井上強がディレクターを務めたこの楽曲は、鬼束の情感豊かな歌声が特徴的です。

3. 蛍
UGICHINが手掛けたこのPVは、幻想的な映像美が楽しめる作品となっています。

4. X
この楽曲のPVは柿本ケンサクによって製作され、コンテンポラリーダンサーの森山開次とのコラボレーションが見どころです。

5. 帰り路をなくして
再び柿本ケンサクがディレクターを務め、アーティスティックな映像に仕上がっています。

6. 陽炎
同じく柿本が手がけたこの楽曲も、彼女の独自の世界観を反映しています。

そして、最後に収録されているSTEAL THIS HEARTについても、柿本ケンサクが担当し、バックバンドにはタレントで歌手のマイケル・リーヴァスが参加しています。この楽曲では、彼女の力強い声が際立ち、聴く者の心を惹きつける作品となっています。

まとめ

『HARD RED FANTASIA』は、鬼束ちひろの音楽と映像の融合を楽しむことができる充実した内容であり、彼女の音楽キャリアの一端を示す重要な作品です。ユニバーサルミュージック在籍時の集大成とも言えるこのPV集は、ファンにとっても特別な意味を持つ作品となっています。音楽ファンはもちろん、映像芸術に興味がある人々にとっても、見逃せない一作です。

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