帰り路をなくして

シングル「帰り路をなくして」について



「帰り路をなくして」は、日本のシンガーソングライター、鬼束ちひろの16枚目のシングルとして、2009年7月22日に発売されました。このシングルは、鬼束が自ら作詞・作曲を手がけ、編曲および音楽プロデュースを坂本昌之が担当しています。彼女の音楽的な才能が存分に発揮された作品です。

シングルの情報は、前作「X/ラストメロディー」の発売日である5月20日に、公式サイトを通じて発表されました。このシングルは、「レコーディングの都合」として、他のメディアでのプロモーション活動はほとんど行われませんでした。特別なことに、初回プレス盤には「鬼束ちひろ2009キャンペーン」の応募券が付いており、シングル「X/ラストメロディー」と「陽炎」に付属の応募券と組み合わせて送ると、抽選で特典ポスターが当たる魅力的なキャンペーンも行われていました。

収録曲



1. 帰り路をなくして (6:38)


この楽曲は、ピアノ、ストリングス、そしてバンドサウンドが融合したバラードです。歌詞は鬼束自身の公式コメントによると、「仕事や人生に疲れた男たちへの応援歌」として位置づけられています。テーマには「光と闇」があり、実際にその発売日は皆既日食が観測された日でもあるため、さらに深い意味を持つと言えます。PVは柿本ケンサクがディレクターを担当しており、ビジュアル面では「血の涙」という表現を反映させた緋色の目が印象的です。

2. I Pass By 〜Darksmoke Version〜 (3:57)


この楽曲は英語の歌詞が特徴で、これまで主にピアノやキーボードで作曲を行っていた鬼束にとって、初めてアコースティックギターを使用して制作されたものです。アコースティックギターのみでの構成で、オリジナルバージョンは、彼女のアルバム『DOROTHY』にも収録されています。この曲のギター演奏には、PARACHUTEのギタリストでありスタジオミュージシャンとして定評のある今剛が参加しています。

収録アルバム


「帰り路をなくして」と「I Pass By」は、以下のアルバムに収録されています：

「I Pass By」はアルバム『DOROTHY』にオリジナルミックスとして収められています。

脚注


このシングルは鬼束ちひろの音楽キャリアの中で重要な位置を占めており、彼女の独特な音楽スタイルを引き立てる作品となっています。また、そのリリース時期と内容から、多くのファンにとって特別な意味を持つ作品であることが伝わります。

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