HEAVENLY SKY

HEAVENLY SKY：崎谷健次郎の名作

1992年7月17日にリリースされた「HEAVENLY SKY」は、崎谷健次郎の13枚目のシングルです。この曲は、彼自身が全てを手がけた初の作品であり、作詞、作曲、編曲、プロデュースを担当しました。シングルのカップリングには「終らないTANGO」が収録されています。

曲の特徴

「HEAVENLY SKY」は情熱的でストレートなラブソングとして知られています。ポップな要素がありつつも、曲の途中ではハウスミュージックの影響が見え隠れし、最後にはインド音楽風のアレンジが施されています。このように、独特な音楽スタイルが魅力の一つです。

ジャケットデザイン

このシングルのCDジャケットには、崎谷が初めて髪を振り乱した写真が使われています。表面では、彼がオーシャン・ブルーのシャツを身にまとい、サングラスをかけて仰ぎ見ている姿が描かれ、背景は煌びやかなセルリアン・ブルーの空を表現しています。また、裏面はモーヴとヴァイオレットの美しい対比を見せています。

アート・ディレクションは、著名なデザイナーである奥村靫正が手がけています。奥村は、長年にわたりイエロー・マジック・オーケストラ（Y.M.O.）や大瀧詠一などのアート・ディレクションを担当してきた実績があります。デザインは栗林和生と水谷健が行い、写真は鍋島成泰によって撮影されています。

音楽的制作

『HEAVENLY SKY』には、崎谷健次郎が全曲のコンピュータープログラミングを行い、キーボード、ボーカル、コーラスも彼が担当しています。また、全楽曲のシンセ・オペレーターとして北城浩志が協力しています。ギターには是永巧一が参加し、ストリングスは斎藤ネコグループが担当、ストリングスコンダクターは崎谷自身が務めています。

メディアでの使用

この曲は、ニッポン放送の『ショウアップナイター』のイメージソングとしても知られています。また、1992年のVシネマ『ファーストラン〜風を抱きしめて〜』の主題歌としても使われました。

音楽雑誌への掲載

音楽雑誌『GUITAR BOOK』の第15巻第9号には、この楽曲の楽譜が掲載されています。この楽譜は1992年9月1日にソニー・マガジンズから発行されました。

その他の収録

シングルのB面「終らないTANGO」は、一夏の刹那的な恋愛をテーマにしたラテン調のポップソングで、オリジナルアルバムには収録されていません。また、7thアルバム『HOLIDAYS』にはストリングスを中心としたアレンジバージョンがあり、3rdベストアルバム『崎谷健次郎 BEST COLLECTION』にはシングルバージョンが収録されています。さらに、5thインストゥルメンタルアルバム『Summer Afternoon 〜backtrack & piano〜』にはバッキングトラックのピアノバージョンが含まれています。

このように、「HEAVENLY SKY」は崎谷健次郎の音楽キャリアにおいて特別な位置を占める楽曲であり、その独自のスタイルやアートワークもファンに愛されています。

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