HNKツィバリア・ヴィンコヴツィ

フルヴァツキ・ノゴメトニ・クルブ・ツィバリア・ヴィンコヴツィ (HNK Cibalia Vinkovci) の解説

フルヴァツキ・ノゴメトニ・クルブ・ツィバリア・ヴィンコヴツィは、クロアチアのヴィンコヴツィをホームタウンとするサッカークラブです。ここでは、その創設から現在に至るまでの歴史と、数々の成績について解説します。

歴史

クラブは第一次世界大戦後の1919年夏、ヴィンコヴツィにおけるサッカークラブ創設の機運の高まりを受け、グラジャンスキ・シュポルツキ・クルブ・ツィバリア・ヴィンコヴツィ (GŠK Cibalia) として誕生しました。当初はサッカー部門だけでなく、テニスなど他のスポーツ部門も擁していました。

サッカー部門の最初の試合はŽŠKヴィンコヴツィ戦であり、初の国際試合は1930年9月に行われたハンガリーのŠKペーチ戦でした。GŠKツィバリアはŽŠKと合併し、ジェリェズニチャルスキ・グラジャンスキ・シュポルツキ・クルブ・ツィバリアとなり、1920年には最初のタイトルを獲得しました。

第二次世界大戦後、クラブはFDツィバリアとして再始動し、OFDスパルタクとの合併を経てFDグラニチャルとなり、1947年2月25日にスロゲと合併してFDディナモ・ヴィンコヴツィが誕生しました。ディナモは1982年6月6日、15,000人の観客が見守る中、NKチェリク・ゼニツァ戦でユーゴスラビア・ドルガ・リーガ・西地域での優勝を決め、クラブ史上最大の功績となるユーゴスラビア・プルヴァ・リーガへの昇格を果たしました。プルヴァリーガには5シーズンにわたって在籍しました。

1990年10月5日、クラブは再びツィバリアの名を冠することになりました。ツィバリアはプルヴァHNLのオリジナルメンバーであり、1992年2月28日にはスタディオン・マクシミールで6,000人の観客を前に、プルヴァHNL初の試合となるHAŠK戦に臨みました。プルヴァHNLでのクラブ初得点はゴラン・メシュトロヴィッチが記録し、初勝利は第6節のNKヴァルテクス・ヴァラジュディン戦で挙げました。

1997年にはドルガHNLに降格しましたが、1シーズンで復帰を果たしました。1999年にはフルヴァツキ・ノゴメトニ・クプで準優勝し、クラブ史上初の欧州カップ戦となるUEFAインタートトカップ2000への出場権を獲得しました。

2003-04シーズンにはUEFAインタートトカップ2003で準決勝に進出しました。リーグ戦ではドルガHNLに降格しましたが、2004-05シーズンには昇格プレーオフでNKノヴァリャを2試合合計スコア5-1で下し、プルヴァHNLへの昇格を決めました。

2009-10シーズンには、優勝したGNKディナモ・ザグレブと勝ち点差5の3位となり、UEFAヨーロッパリーグ2010-11に出場しました。2013年にはドルガHNLに降格。2015-16シーズンは最終第33節でHNKシベニクと0-0で引き分け、優勝を果たし、3年ぶりにプルヴァHNLへの復帰を決めました。

2016-17シーズンはプルヴァHNLで9位となり、ドルガHNLで2位のHNKゴリツァとの入れ替え戦に出場しましたが、2試合合計スコア5-1で勝利し、プルヴァHNLに残留しました。しかし、2017-18シーズンはプルヴァHNLで最下位となりドルガHNLに降格。さらに財政問題によりドルガHNLのライセンスを取得できず、3部リーグのトレチャHNLまで降格することとなりました。

獲得タイトル

国内タイトル

クロアチア

ドルガHNL：3回 (1997-98, 2004-05, 2015-16)
トレチャHNL：1回 (2018-19)

ユーゴスラビア社会主義連邦共和国

ユーゴスラビア・ドルガ・リーガ：1回 (1981-82)
ユーゴスラビア・トレチャ・リーガ：1回 (1974-75)

国際タイトル

なし

過去の成績

欧州の成績

歴代監督

ドラジャン・イェルコヴィッチ (1975-1976)
ヴィエラン・シムニッチ (2003-2004)
イゴール・シュティマツ (2006)

歴代所属選手

トミスラヴ・イヴコヴィッチ (1982-1983)
イゴール・シュティマツ (1986-1987)
ニコラ・イェルカン (1986-1988)
ミルコ・グラボヴァツ (1995-1996)
ミルコ・クロコップ (2004)
フィリプ・ウレモヴィッチ (2015-2016)
トーニ・ティプリッチ (2017)

外部リンク

公式ウェブサイト (クロアチア語)
Cibalia profile at UEFA.com
* Cibalia profile at Sportnet.hr (クロアチア語)

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