HOCUS POCUS

木村カエラ『HOCUS POCUS』解説

『HOCUS POCUS』（ホーカス ポーカス）は、木村カエラが2009年6月24日にリリースしたメジャー5枚目のオリジナルアルバムです。前作『+1』から約1年2ヶ月ぶりのリリースとなりました。

アルバム概要

本作には、シングルとしてリリースされた「マスタッシュ」「どこ」「BANZAI」に加え、カップリング曲から「Phone」「HOCUS POCUS」が収録されています。大ヒットシングル「マスタッシュ」と両A面だった「memories」は、アルバムには収録されていません。

初回限定盤には、各シングルのミュージックビデオに加え、テレビ神奈川の番組「saku saku」のMC復活ウィークの編集版、「BANZAI」のPVメイキング映像が収録されたDVDが付属しました。

Apple Musicの木村カエラのアーティストページでは、本作が「必聴アルバム」として紹介されています。

「Butterfly」の大ヒット

親友の結婚式のために書き下ろされ、リクルート「ゼクシィ」のCMソングに起用された「Butterfly」は、アルバムに先駆けて6月1日に先行配信されました。配信開始後、iTunes Music Storeとmoraで1位を獲得し、わずか2ヶ月で100万ダウンロードを突破する大ヒットとなりました。最終的に、iTunes Music Storeとmoraの年間楽曲ランキングで2位を獲得し、その年の第60回NHK紅白歌合戦への初出場を果たすきっかけとなりました。

アルバムのセールス

アルバムは初週に10万枚を売り上げ、オリコン初登場3位を記録しました。その後、「Butterfly」のヒットを受けてアルバムもロングヒットとなり、累計売上は前作を大きく上回る22万枚を突破。アルバム『Scratch』に次いで2番目に売上の高いオリジナルアルバムとなりました。

シングル「BANZAI」とのW購入者特典として、応募券が封入されていました。

タイトルに込められた意味

木村カエラは、アルバムタイトルについて「おまじないや呪文のようなもの」と語り、「人はいくらでも自分自身の力で生まれ変われる」というメッセージを込めたと説明しています。アルバムタイトルの辞書的な意味は「呪文」「手品」「いんちき」であり、ハロウィンなどで使われる掛け声としても用いられます。

参加ミュージシャン

本作には、渡邊忍（ASPARAGUS）、4106、柏倉隆史（toe, the HIATUS）、AxSxE、中尾憲太郎、BOBO、石橋英子、末光篤、ミト（クラムボン）、真部裕、會田茂一、蔦谷好位置など、豪華なミュージシャンが参加しています。

タイアップ情報

収録曲は以下のCMや番組のテーマソングとして起用されました。

M-2, 11：マンダム「LUCIDO-L」CMソング
M-3：ポッカ「キレートレモン」CMソング
M-5：リクルート「ゼクシィ」CMソング
M-6：日本テレビ系『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』1月オープニングテーマ
M-7：毎日放送ドラマ『子育てプレイ』テーマソング
M-12：TBS系『S☆1』テーマソング
M-13：日本テレビ系『世界!弾丸トラベラー』テーマソング

外部リンク

BARKSによる特集
livedoorによるインタビュー
hotexpressによるインタビュー
* VIBEによるインタビュー

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