HOT (ミサイル)

HOT (対戦車ミサイル)

HOT（フランス語: Haut subsonique Optiquement Téléguidé）は、「光学誘導亜音速ミサイル」を意味し、フランスと西ドイツが共同で開発した対戦車ミサイルです。ユーロミサイル社（現MBDA社）によって開発・生産が行われました。

開発と運用

1960年代に開発が始まり、1973年に試射が実施されました。1978年から地上発射型が、1980年からはヘリコプター発射型が配備されています。このミサイルは、光学照準を用いた有線式の半自動指令照準線一致誘導方式（SACLOS）を採用しており、チューブ状のランチャーから発射されます。

各型式の詳細

初期型は「HOT1」と呼ばれ、その後、弾頭を対装甲用のHEATから汎用目的も兼ねるHEAT-MPに変更した「HOT2」が1985年から運用されています。最新型は1993年から配備されている「HOT3」で、爆発反応装甲（ERA）への対策としてタンデム弾頭を採用しています。

HOT1: 初期型
HOT2: 弾頭をHEAT-MPに変更
HOT3: タンデム弾頭を採用し、爆発反応装甲に対応

搭載プラットフォーム

HOTは、VAB装甲車などの装甲車両や、ガゼル、タイガーなどのヘリコプターに連装または四連装チューブを介して搭載され、運用されます。

運用国

フランス
フランス陸軍：ヘリコプター搭載型を保有
カタール
カタール陸軍：車載型（VAB VCAC HOT）を保有
カタール空軍：ヘリコプター搭載型を保有

関連項目

* 対戦車ミサイル

もう一度検索