「Hanakoの結婚」は、
1991年8月23日にリリースされた
渡辺美奈代さんの15枚目の
シングルで、ソニーレコードから発売されました。この
シングルは、彼女がソニーレコードに在籍していた時期の最後のリリース作品となります。
この楽曲は、
テレビ朝日系列で放送されたドラマ「HANAKOの結婚」のテーマソングとして使用されました。ドラマは、23歳の3人の女性の結婚観を描いた内容で、
1991年8月26日から29日の短い期間で放送されました。
渡辺美奈代さん自身も、ドラマの第1話にゲスト出演しています。ただし、ドラマの主題歌として実際に使用されたのは、主演の
千堂あきほさんの「シースルー」でした。
楽曲の特徴としては、イントロ部分が非常に印象的です。
小坂明子さんの「あなた」の歌詞とメロディーを模倣した、チャペルのような厳かな雰囲気を醸し出す超スローテンポな導入部から始まります。しかし、その後、イントロから一気にハードロック調へと転換し、まくしたてるような早口で、1990年代前半のバブル期を象徴するようなアイテムを歌詞に盛り込みながら歌い上げるという、非常にユニークな構成となっています。
作詞・作曲を担当した
井上ヨシマサさんは、当時まだ若手の作曲家として知られていましたが、後に
AKB48グループへの楽曲提供で一躍有名になりました。彼は、デビュー当初、NHK「
みんなのうた」で放送された「
コンピューターおばあちゃん」を歌っていた
コスミック・インベンションの
キーボーディストとして活動していました。
また、楽曲のパフォーマンスでは、
当て振りのバックギタリストが曲のエンディングで歌手に絡む演出を行うなど、視覚的にも楽しめる工夫が凝らされていました。
シングルには、「Hanakoの結婚」の他に「チャンスかもしれない」という楽曲が収録されています。「Hanakoの結婚」は、
井上ヨシマサさんが作詞・作曲・編曲を手がけ、「チャンスかもしれない」は、佐藤純子さんが作詞、
和泉常寛さんが作曲、中村哲さんが編曲を担当しています。
この
シングルは、以下のCD作品に収録されています。
WILL 〜MINAYO SELECTIONS〜
渡辺美奈代 30th Anniversary Complete Singles Collection Disc 2 M-13/M-14