Hanica

hanica（ハニカ）について

hanica（ハニカ）は、阪急バス、阪神バス、尼崎交通事業振興の3社が提供する非接触型ICカード乗車券です。このカードは、2012年4月1日から阪急バス・阪急田園バス・阪神バスで導入され、後に尼崎市交通局のバス路線でも使えるようになりました。特にこのカードの特徴は、金額式回数券に類似した形態で、積み増し金額に対してプレミアムを付与することです。これにより、ユーザーはよりお得に利用できます。

hanicaの導入背景と名称の由来

2016年3月には尼崎市交通局の路線が阪神バスに移管され、hanicaがそこでも利用可能となりました。また、2019年7月1日には阪急田園バスが阪急バスに吸収合併されたことで、現在は3社専用のカードとして展開されています。hanicaという名称は「Hankyu Hanshin Bus IC Card」の略であり、カードの識別番号が「HH」で始まることからもその関係性が伺えます。

使用方法

hanicaの使用方法は、PiTaPaとほぼ同様です。阪急バスと阪神バス（尼崎市内線を除く）では、乗車時と降車時の両方でカードをタッチしますが、尼崎市内線及び尼崎交通事業振興では乗車時のみのタッチが必要です。このように、各社での乗降方法が異なるため、注意が必要です。

利用可能エリア

hanicaは、以下の3社が運行する全線で利用できます。

• - 阪急バス
• - 阪神バス
• - 尼崎交通事業振興

今のところ、他のICカードとの相互利用は行われていませんが、hanica導入以降、PiTaPaやICOCAは片利用での取り扱いが始まりました。2023年4月からは全国相互利用サービスにも対応し、KITACAやSuicaなどの他のICカードでも利用可能になる見込みです。ただし、hanicaカード自体では他のエリアでの使用はできないため、利便性には一定の制限があります。

カードの種類と購入方法

hanicaには、無記名式と記名式の2つのタイプが存在します。無記名式の場合、デポジットとして500円が必要で、カードが不要になった際には返却が可能です。記名式の場合は、氏名や電話番号を書くことができ、紛失時には再発行もできます。さらに、カードにはいくつかのバリエーションがあり、子ども向けや特割のオプションが用意されています。

カードの販売価格

hanicaの購入価格は、1枚2,000円（デポジット500円を含む）で、初期使用可能額は1,650円です。阪急バスの車内でも販売されていますが、窓口では異なる額面（3,000円、5,000円、10,000円など）も選べるため、利用者に応じたアクセスが可能です。

定期券とチャージ方法

hanicaは、通勤・通学定期券も提供しており、阪急バスと阪神バスで相互利用が可能です。65歳以上の方には「グランドパス65」という全線定期券があり、尼崎市在住者には購入助成制度も設けられています。

チャージに関しては、交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードのチャージも行っており、残高不足にならないようにあらかじめ入金しておく必要があります。阪急バスではhanicaカード専用のチャージとなりますが、他の2社では他のカードのチャージも可能です。

まとめ

hanicaは、阪急バス、阪神バス、尼崎交通事業振興の利用者に便利でお得な非接触型ICカードです。使い方は簡単で、さまざまな種類のカードや特典があり、利用者のニーズに合った選択肢を提供しています。全国的な相互利用の広がりによって、今後ますます便利に利用できることが期待されています。

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