Hare-brained unity

hare-brained unity：ギターロックとダンスミュージックの融合、そして静かな幕切れ

長崎県出身の4人組バンド、hare-brained unity。1999年の結成以来、ギターロックとダンスミュージックという、一見相反する要素を融合させた唯一無二のサウンドで注目を集めました。東京・下北沢を拠点に活動し、2006年4月にはユニバーサルシグマよりメジャーデビューを果たします。

メンバーと個性的なサウンド

バンドは、長崎県立長崎北高校の同級生4人によって結成されました。

布谷吉崇: ギター、ボーカルを担当。バンドのフロントマンとして、楽曲制作の中核を担いました。
吉田大佑: ギターを担当。布谷と共に楽曲の構築に貢献しました。
和田大樹: ベース、プログラミングを担当。2007年以降は、打ち込みを取り入れたサウンドメイクでバンドの音楽性を大きく変貌させました。ソロ活動ではDJとしても活躍し、レーベルPlay decibelを設立するなど音楽業界で多様な活動を展開しました。
大坪徹志: ドラムを担当。サポートドラマーとしての活動も精力的に行っていました。

初期のhare-brained unityは、叙情的なアルペジオやヘヴィなリフを織り交ぜたオルタナティブロック色の強いサウンドが特徴でした。しかし、和田大樹による打ち込みの導入を機に、ハウスミュージックやテクノポップ、エレクトロニカといったクラブミュージックの要素が加わり、独自のサウンドへと進化を遂げます。楽曲の約8割は4つ打ちのディスコビートを基調としていますが、アルバムには必ずインストゥルメンタル曲も収録されており、多彩な音楽性を示しています。

活発なライブ活動と転機

2004年から2007年頃にかけては、夏フェスへの出演やワンマンツアーを積極的に行うなど、精力的なライブ活動を展開しました。しかし、その後は活動規模を縮小。2011年、和田大樹の駐車違反によるトラブルが大きく報道され、バンドの活動に影を落とすことになります。

活動休止

2012年2月6日、公式ホームページで無期限の活動休止を発表。同年3月5日、下北沢SHELTERで行われたラストライブをもって、惜しまれつつ活動を休止しました。

下北沢ハイラインレコーズとの深い繋がり

hare-brained unityは、下北沢のインディーレーベル、ハイラインレコーズと密接な関係にありました。自主制作盤のリリースから、オムニバスへの参加、そしてメジャーデビュー後も、ハイラインレコーズとの繋がりは、バンドの成長を支える重要な要素でした。

豊富なディスコグラフィー

自主制作盤からメジャーリリースまで、多くの作品を発表しました。1stフルアルバム『2000'S★★★★★DISCO』は、ハイラインレコーズチャートで1位を獲得するなど、高い評価を得ました。シングル曲も数多くリリースし、FM局のパワープレイに選出されるなど、メディアからの注目を集めていました。

まとめ

hare-brained unityは、独自のサウンドと精力的なライブ活動で、多くのファンを獲得しました。短い活動期間ではありましたが、日本の音楽シーンに確かな足跡を残したバンドと言えるでしょう。彼らの音楽は、今もなお多くのリスナーを魅了し続けています。

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