Hikaru (プロレスラー)

Hikaru（ヒカル） - 元女子プロレスラーの軌跡

Hikaru（ヒカル）こと塩谷良美は、埼玉県越谷市出身の元女子プロレスラーです。彼女のプロレスキャリアは1999年に始まり、金メダリストである豊田真奈美を目指して、全日本女子プロレスに入団しました。デビュー戦は同年7月、フジテレビの特設会場での藤井巳幸との対戦でしたが、残念ながら怪我により、2000年5月に一度引退を余儀なくされました。

その後、Hikaruは再びリングに立つための努力を重ねました。2002年、新春特別番組で「プロレスラーに戻りたい」という夢を語ったことがきっかけで、全日本女子プロレスへ再入団します。秋にはプロテストに合格し、12月には見事に復帰を果たしました。この復帰劇はテレビ番組でも取り上げられ、多くのファンからの支持を得ました。

再デビュー後は、Hikaruと改名したリングネームのもと、数々の戦歴を重ね、2004年11月には全日本の二大シングル王座の一つであるオールパシフィック王座を獲得します。続いて、2005年からは「ハッスル」にも参加し、プロレスを新たな視点から楽しむファンを魅了しました。しかし、同年2月に怪我を負い、その療養中の4月には全女が解散するという不運にも見舞われました。

Hikaruはこの困難の中でも立ち上がり、先輩の高橋奈苗と共にマネジメント事務所「フラッシュ7」を設立。2006年には女帝興行でのNSG王座を獲得し、2007年にはEWA世界女子王座も手に入れました。彼女のプロレス技術は高い評価を受け、数々のファンに愛され続けました。

そして2009年、Hikaruはリング上で新日本プロレスの金本浩二との結婚を発表。この年の4月には引退を決断し、CHICK FIGHTS SUNの最終興行で現役を終えました。その後、彼女は家庭に専念する時期を過ごしましたが、2011年にはアド・インターナショナル・ブレインズ（AIB）に入社。プロレスイベントの企画・運営に再び関わることになり、女子プロレスを中心としたイベント「Happy Hour」を立ち上げました。

このイベントは大いに成功を収め、プロレス界に新たな風を吹き込むこととなります。しかし、2012年に金本との離婚もあり、彼女の人生は新たな局面を迎えます。

得意技とタイトル歴

Hikaruはリング内での多彩な技が魅力で、スピアーやバックフリップ、スパインボムといった強力な技を駆使しました。これらの技を用いて、オールパシフィック王座や全日本シングル王座、NSG王座、EWA世界女子王座など、数多くのタイトルを獲得しました。

入場テーマ曲

彼女のリング入場時には「今まで何度も」や「サウスポー」といった印象的な楽曲が使用され、ファンを盛り上げる要素となっていました。

Hikaruのプロレスラーとしての道のりは、怪我や挫折を乗り越えながらも自らの夢を追い続けた、感動的な物語です。彼女の存在は今もなお、多くのファンにとって心に残るヒーローであり続けています。

もう一度検索