HotelsCombined

HotelsCombinedは、世界中の旅行者を対象としたホテル料金比較サイトおよびアプリです。オーストラリア・シドニーに本社を置くHotelsCombined Pty Ltdが運営しており、現在は旅行業界の大手企業であるブッキング・ホールディングス傘下のKAYAKの一部門として活動しています。

このサービスは、ユーザーにとって非常に便利な機能を提供しています。世界中の100以上の旅行サイトやホテルチェーンサイトから、200万を超えるホテル料金プランを一度に比較することが可能です。サイトは39言語、120通貨に対応しており、グローバルなユーザー層をカバーしています。検索結果には、各ホテルの料金だけでなく、外部サイトからのユーザーレビューの概要や評価も表示されるため、ユーザーはより詳細な情報に基づいてホテルを選択することができます。

HotelsCombinedの設立は2005年に遡ります。Yury Shar、ブレンドン・マックイーン、Michael Doubinskiの3名によって設立された同社は、当初は自宅で事業を開始し、限られた資本金で運営されました。しかし、独自の技術とサービスによって着実にユーザー数を伸ばし、わずか1年以内に最初の従業員を採用するまでに成長しました。現在では、世界中に200名近くの従業員を抱え、毎月約1700万人のユーザーがサイトを閲覧しています。サービスは220カ国以上に提供され、多言語対応によってグローバルな展開を成功させています。

HotelsCombinedは、その優れたサービスと実績から多くの賞を受賞しています。2010年にはTRAVELtechの「Website of the Year」を受賞し、デロイト トウシュ トーマツのTechnology Fast 500 Asia Pacific Rankingで9位にランクイン。さらに、アメリカの旅行案内サイトFrommers.comでも旅行ウェブサイトのトップ10に選出されるなど、高い評価を獲得しました。

2012年には、格安航空会社（LCC）のライアンエアーと提携し、RyanairHotels.comサイトとしてホテル料金比較サービスを提供開始しました。この提携は、航空券とホテルを同時に予約するユーザーにとって大きな利便性をもたらしました。その後も、スカイスキャナーなど世界各国の様々な旅行サイトとのパートナーシップを積極的に展開し、サービスの拡充を図っています。

2018年には、ブッキング・ホールディングスによる買収が完了し、KAYAKの一部門となりました。この買収によって、HotelsCombinedはより強力な基盤を得て、更なる事業拡大が期待されています。

日本市場においても、HotelsCombinedは積極的な活動を行っています。東京にオフィスを構え、2017年からは河北麻友子をイメージモデルとして起用するなど、日本のユーザーへのアプローチを強化しています。

HotelsCombinedは、単なるホテル料金比較サイトにとどまりません。アフィリエイトプログラムも展開しており、アフィリエイトパートナーはHotelsCombinedのサービスを自社のウェブサイトに掲載することで収益を得ることができます。アフィリエイト向けには、ホテルコンテンツの多言語対応や、ブランドイメージを維持するためのインターフェースのカスタマイズなどのサポートも提供しています。

HotelsCombinedは、高度なテクノロジーを駆使したメタ検索エンジンによって、ユーザーにとって使いやすいインターフェースと正確な情報を提供しています。今後も、世界中の旅行者のニーズに応えるべく、更なるサービスの向上に努めていくことが期待されます。

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