I'll be back (Da-iCEの曲)

Da-iCEのインディーズデビューシングル「I'll be back」：グループの原点と進化を象徴する一曲

2013年6月5日、日本のボーイズグループDa-iCEはインディーズレーベルOCTAVEより、記念すべき1stシングル「I'll be back」をリリースしました。この楽曲は、前年にリリースされたミニアルバム『Da-iCE』から半年後の発表となり、2011年の結成から2年半を経て、ついに世に送り出された彼らの代表曲となりました。

「I'll be back」は、リリース前からライブで頻繁に演奏され、観客を魅了してきたダンスナンバーです。メンバー自身もこの曲に強い思い入れを抱いており、花村想太は「『Da-iCEとは？』をテーマに選び、グループの音楽性と魅力が伝わる楽曲に仕上がった」と語っています。工藤大輝も「僕らを表している曲。1番目のシングルにふさわしい」とコメントし、楽曲への自信と自負をのぞかせました。

楽曲構成について、花村想太は「スローな歌い出しから徐々にスピード感が増し、気づけば曲が終了している」と説明しており、聴く者を一気に引き込むダイナミックな展開が特徴です。

シングルは、初回限定盤A（CD+DVD）、初回限定盤B（CD+Tシャツ）、通常盤（CD）の3形態で発売されました。初回限定盤Aにはミュージックビデオやライブ映像が収録されたDVDが、初回限定盤BにはTシャツが付属。通常盤には英語詞バージョンの「I'll be back -English ver.-」が追加収録されています。どの形態も、Da-iCEメンバーの写真ではなく、「凍った腕時計」をモチーフとしたアートワークが採用され、楽曲の世界観を表現しています。

「I'll be back」は、テレビ東京『DANCE@TV』の2013年5月度のエンディングテーマに起用され、メディア露出も果たしました。CDリリース前に配信された着うたは、レコチョクデイリーチャートで1位を獲得。CDシングルはオリコン週間ランキングで14位という好成績を収め、Da-iCEの知名度向上に大きく貢献しました。

その後、Da-iCEは2014年1月に「SHOUT IT OUT」でユニバーサルシグマよりメジャーデビューを果たします。「I'll be back」は、メジャーデビュー以降リリースされたアルバムには収録されませんでしたが、2016年には初期楽曲を集めた配信限定作品集『Da-iCE indies collection』に収録され、改めてその重要性が再確認されました。さらに2020年には新録バージョン「I'll be back 2000」を発表、2021年リリースの6thアルバム『SiX』のボーナストラックに収録されるなど、現在もなお、彼らの音楽史において重要な位置を占める楽曲となっています。

楽曲の作詞はSHIROSE、NIKKI、NOAが、作曲はヒロイズム、SHIROSE、DJ firstが、編曲はヒロイズムが担当しています。カップリング曲「せつなくて」は、SHIROSEが作詞・作曲を担当。通常盤に収録された英語詞バージョンは、GASHIMAが手がけています。これらの豪華な制作陣も、「I'll be back」の高いクオリティを支える要因となっています。

「I'll be back」は、単なるデビューシングルという枠を超え、Da-iCEの音楽的アイデンティティを確立し、その後の成功の礎を築いた、彼らの歴史を語る上で欠かせない重要な楽曲と言えるでしょう。

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