I-94

I-94について

I-94は、アメリカ合衆国への入国を希望する外国人に必要な出入国記録用紙です。このフォーマットは、アメリカ合衆国税関・国境警備局（CBP）および市民権・移民局（USCIS）によって使用されます。I-94には二つの主な種類があり、ひとつはビザ免除プログラム（VWP）の参加国市民向けのI-94W（緑色）であり、もうひとつはその他のビザを保持する者用のI-94（白色）です。

I-94の必要性

もともと、全ての外国市民が米国に入国する際には、I-94フォームへの記入が求められていました。しかし、2013年5月から、手続きが自動化され、空路あるいは海路からの入国者はこのフォームの記入が不要となりました。一方で、非米国市民や米国永住権を持たない者が90日以内の滞在目的で入国する場合、電子渡航認証システム（ESTA）に申請を行うことが義務づけられています。これにより、渡航の手続きが簡素化されました。

I-94Wと入国手続き

航空会社や船会社がESTAに接続している場合、I-94Wへの記入は不要となりますが、接続していない場合や陸路での入国者は依然としてI-94Wへの記入が必要です。また、2010年7月4日以降、ESTAの利用に当たりI-94Wの記入は廃止されました。このように、入国時に、事前に自分の情報を登録しておくことで、手続きがスムーズになります。

入国時、旅行者は記入済みのI-94フォームを税関・国境警備局の職員に提示し、その後、職員によるスタンプの押印で正式に入国が許可されます。非移民ビザを持たない旅行者は、出国時にもこのフォームを提出しなければならず、これにより正確な出国記録が保持されます。もし、出国時にI-94を提出し忘れた場合は、出国を証明する資料を添えて郵送しなければなりません。

I-94の紛失・盗難

非移民者が米国滞在中にI-94フォームを紛失したり盗難にあった場合、USCISに連絡を取り代替フォームを取得する必要があります。さらに、滞在中に非移民ビザのカテゴリ変更や滞在延長を希望する場合、USCISのI-539フォームを記入することで申請が可能です。これらの手続きが承認されると、USCISから新たなI-94フォームが発行され、その中に更新されたステータスや期間が記載されます。

結論

I-94は、米国への入国管理において極めて重要な役割を果たしており、様々な変更が行われています。最新の手続きや要件を把握しておくことが、スムーズな渡航を実現する鍵となります。

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