IDCフロンティア

株式会社IDCフロンティアについて



株式会社IDCフロンティア(IDC Frontier Inc.)は、IaaS型クラウドサービスとデータセンター事業を中核とするITインフラ企業です。ソフトバンクグループの一員であり、Yahoo! JAPANのサービスを支えるデータセンター運用も担当しています。

歴史



1986年伊藤忠商事トヨタ自動車、英ケーブル・アンド・ワイヤレス等の出資により国際デジタル通信企画として設立されました。その後、国際デジタル通信株式会社(IDC)に社名変更し、国際通信事業に注力しました。

1999年、ケーブル・アンド・ワイヤレスによる買収を経て、社名をケーブル・アンド・ワイヤレスIDC株式会社に変更。同社のアジア拠点としての役割を担いました。

IDCを巡っては、国際電話事業への新規参入を目指すNTTグループとケーブル・アンド・ワイヤレス間で買収合戦が勃発しました。最終的にNTTはNTTコミュニケーションズを通じて自力で市場参入を果たしました。

2002年には経営再建中のピーエスアイネット株式会社を買収、2003年には同じく経営再建中のエクソダスコミュニケーションズ株式会社を買収しました。エクソダスコミュニケーションズ傘下にはかつてグローバルオンラインジャパン(GOL)がありましたが、2003年1月にフュージョン・コミュニケーションズへ売却されました。

2005年、経営権がソフトバンクグループに移り、日本テレコムIDC株式会社に社名変更。その後、ソフトバンクIDC株式会社に再変更し、通信事業を分割、(新)日本テレコムIDC株式会社を設立。アバヴネットジャパン株式会社を合併し、ソフトバンクグループのデータセンター専業会社となりました。

2007年には情報セキュリティ認証基準「ISO/IEC27001:2005(JIS Q 27001:2006)」を取得し、情報セキュリティへの取り組みを強化しました。

2008年には、ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワードでIDC部門の大規模分野準グランプリを受賞するなど、業界からの評価も高まりました。また、環境賞や北九州市環境賞など、環境への取り組みも評価されています。

2009年ソフトバンクIDCソリューションズ株式会社に社名変更。その後、Yahoo! JAPAN(ヤフー株式会社)に全株式を売却し、ヤフーグループの一員となりました。ヤフーにとっては、自社データセンター運営による業務効率化が目的でした。

ソフトバンクIDCソリューションズはヤフーに吸収合併され、国際デジタル通信由来の法人格が消滅しました。その後、(新)ソフトバンクIDCは株式会社IDCフロンティア(現商号)に社名変更しました。

2009年6月にはパブリッククラウド(IaaS)サービスの提供を開始し、クラウドサービス事業に本格参入しました。

2010年には「グリーン・グリッド データセンター・アワード2010」で特別賞を受賞するなど、データセンターの省エネや環境への配慮も評価されています。

2011年にはASP・SaaS・クラウド コンソーシアム主催の「第5回 ASP・SaaS・クラウドアワード2011」のデータセンター部門で準グランプリを受賞しました。同年、CloudStackを採用したクラウドサービス「セルフタイプ」の提供を開始しました。

2012年には、東京国税局税務調査租税回避を指摘され、追徴課税を求められましたが、裁判の結果、敗訴が確定しました。

2013年にはクラウドストレージサービス、2014年にはデータ分析基盤プラットフォームサービスを開始し、事業領域を拡大しました。

2018年には、親会社のヤフー株式会社が全株式をソフトバンク株式会社に譲渡し、ソフトバンク株式会社が親会社となりました。

2019年にはファーストサーバ株式会社を吸収合併し、事業規模を拡大しました。

2020年には東京府中データセンターの運用を開始し、データセンター事業の強化を図っています。


事業所



東京第一オフィス
東京第二オフィス
大阪オフィス

データセンター



東京府中データセンター
東京有明データセンター
東京日本橋データセンター
神奈川横浜データセンター
大阪吹田データセンター
福岡北九州データセンター(アジアン・フロンティア)
福島白河データセンター


関連事項



ソフトバンクグループ
ソフトバンク
FNNニュース(過去に提供)
NNNニューススポット(過去に提供)


外部リンク



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