INDIVIDUAL EMOTION

上木彩矢の4枚目のアルバム『INDIVIDUAL EMOTION』（インディビデュアル・エモーション）は、彼女にとって新たなスタートを飾る作品として、2010年にリリースされました。このアルバムは、移籍後初のオリジナルアルバムであり、それまでとは異なる音楽性を追求した意欲作として注目されました。

特徴的なのは、初のインストゥルメンタル曲「introduction 〜INDIVIDUAL EMOTION〜」が収録されている点です。これは、彼女の音楽表現の幅広さを示すとともに、アルバム全体のコンセプトを象徴する役割を担っています。また、このアルバムは、ベストアルバム『AYA KAMIKI Greatest Best』と同時発売され、ファンにとっては嬉しいサプライズとなりました。

初回盤には、ビーイング在籍時代の楽曲の中から、ファン投票によって選ばれた人気曲が収録されており、過去の作品を振り返ることができる、貴重な内容となっています。これらの楽曲は、彼女のキャリアを語る上で欠かせない重要なピースであり、ファンにとっては感慨深いものがあるでしょう。

DISC 1には、新曲が中心に収録されています。シングル曲「TO-THE-ATTACK」は、日本テレビ系「SUPERうるぐす」のテーマソングとして使用され、パワフルなサウンドが印象的です。また、上木彩矢自身が作詞を手がけた楽曲が多く、彼女のパーソナリティが色濃く反映されています。テレビ朝日系特撮テレビドラマ『仮面ライダーW』の主題歌としてリリースされた、上木彩矢 w TAKUYA名義の「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」も収録されています。この曲は、ロックサウンドとアニソン的な要素を融合させた、彼女の新たな一面を見ることができるでしょう。

DISC 2（初回盤のみ）には、「世界中の誰もが」「I'm your side」「Can't stop fallin' in LOVE」「Crash」「youthful diary」「Whenever you're gone today」「It's a beautiful day」「EVER SO SWEET」「フレンズ」「☆シュビドゥビバ☆」といった、過去のアルバムやシングルのカップリング曲が収録されています。これらの楽曲は、ファン投票によって選ばれたものであり、彼女の過去の活動を総括するような内容となっています。特に、インディーズ時代の楽曲である「☆シュビドゥビバ☆」が収録されている点は、ファンにとっては嬉しいサプライズと言えるでしょう。

レコーディングには、GARNET CROWの岡本仁志、葉山たけし、DIMENSIONの増崎孝司など、豪華なミュージシャンが参加しており、楽曲のクオリティをさらに高めています。彼らの演奏は、上木彩矢の歌声を力強く支え、アルバム全体のサウンドに深みを与えています。

『INDIVIDUAL EMOTION』は、上木彩矢の新たな音楽性を提示するとともに、これまでのキャリアを総括した作品であり、ファンにとっては必携のアルバムと言えるでしょう。彼女の成長と進化を感じることができる、聴きごたえのある一枚です。また、アルバムの特設サイトも開設され、より深く作品を理解するのに役立ちました。

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