INOKI BOM-BA-YE 2001

INOKI BOM-BA-YE 2001の詳細

INOKI BOM-BA-YE 2001は、日本の格闘技イベントの一つで、2001年12月31日に埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われました。この大会は、アンティ・アメリカで活躍した格闘家アントニオ猪木を運営中心とするイベントとして、特別な意義を持つものでした。

大会主催と運営

このイベントは、TBSが主催し、総合格闘技イベントPRIDEを手掛けたDSEが運営を行いました。さらに、猪木事務所及びK-1が協力し、大会の成功に寄与しました。特に注目すべきは、K-1選手に対する配慮がなされていた点です。PRIDEルールが採用されながらも、K-1選手がスムーズに戦えるよう、ラウンドの時間は3分に設定されました。

対抗戦の背景

この大会は、同年8月に行われたK-1 JAPANシリーズ決勝の流れを引き継いだ対抗戦のスタイルで構成されました。具体的には、K-1軍と猪木軍というチーム対抗戦の形式を採用しました。この新たなコンセプトのもと、当日はTBSにより生放送され、大晦日の特別なイベントとして位置付けられました。

参加選手

大会には多くの名選手が参加し、K-1のマイク・ベルナルド、サム・グレコ、子安慎吾などが総合格闘技デビューを果たしました。また、猪木軍の代表的な選手である藤田和之は直前に怪我を負い出場できず、新日本プロレスの永田裕志が代役としてミルコ・クロコップとの対戦に臨むことになりました。

当初は選手確保が難航し、一時はアメリカ人のガイ・メッツァーをタイガーマスクとして起用する案もあったものの、最終的には猪木事務所の安田忠夫がジェロム・レ・バンナ戦に出場し、驚きの勝利を収めました。

試合の結果と盛況

大会は盛り上がりを見せ、特にメインイベントの安田対バンナ戦では、安田が下馬評を覆す形で勝利を収め、全体としては大成功を収めました。この興行の視聴率は14.9%に達し、同日のNHK『紅白歌合戦』と対照的な結果を残しました。対抗戦の結果は、猪木軍が2勝1敗4引き分けという成績でした。

イベントの余波

しかし、大会の終息後には、年越しイベントにおいて観客間での乱闘事件が発生しました。この incident は警察沙汰になり、犠牲者も出るなど、その影響は大きな波紋を呼びました。

試合結果

1. 第1試合 K-1vs猪木軍：マイク・ベルナルド vs. 高田延彦（引き分け）
2. 第2試合 K-1vs猪木軍：サム・グレコ vs. 佐竹雅昭（引き分け）
3. 第3試合 K-1vs猪木軍：エベンゼール・フォンテス・ブラガ vs. ゲーリー・グッドリッジ（引き分け）
4. 第4試合 K-1vs猪木軍：子安慎吾 vs. 石澤常光（引き分け）
5. プロレススペシャルマッチ：アントニオ猪木&ザ・グレート・サスケ vs. ジャイアント・シルバ&紅白仮面（猪木が勝利）
6. 第5試合 K-1vs猪木軍：ドン・フライ vs. シリル・アビディ（フライが勝利）
7. 第6試合 K-1vs猪木軍：ミルコ・クロコップ vs. 永田裕志（クロコップが勝利）
8. 第7試合 K-1vs猪木軍：安田忠夫 vs. ジェロム・レ・バンナ（安田が勝利）

このように、INOKI BOM-BA-YE 2001は、日本の格闘技史において特別な位置を占める重要なイベントとなりました。

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