安田忠夫

安田忠夫の経歴と功績

安田忠夫（やすだ ただお、1963年10月9日生まれ）は、日本の元プロレスラー、総合格闘家、相撲力士、タレントとして知られる多才な人物です。東京都大田区出身であり、彼の娘は元レースクイーンのAYAMIとしても知られています。大相撲の力士時代には、192cmの身長と143kgの体重を誇り、伝説的な存在でありました。

大相撲時代

安田は、中学校3年生のときにその体格を見込まれて九重部屋からスカウトされます。初めは運動経験がないことを理由に断りますが、「料理も学べる」という説得で入門を決意。1979年3月場所で初土俵を踏みました。本名の安田という四股名から始まり、1980年には富士の森、さらに1984年からは孝乃富士という名前で活動します。

彼は1986年に新入幕し、懐の深い体格を活かして、左四つの取り組みを得意としましたが、立会いには課題がありました。安田は若手時代、同部屋の北勝海や双羽黒、などとともに「花のサンパチ組」として知られる存在でした。1986年9月と1987年9月には双羽黒から金星を挙げたことで名を馳せ、1990年には敢闘賞を受賞し、次の場所では小結に昇進するも、その後の場所では成績が振るわず、1992年に28歳で引退を決意しました。

プロレス、総合格闘技時代

引退後は、プロレスラーへと転身します。1993年6月に新日本プロレスに入門し、同年のデビュー戦では恵まれた体格と格闘技センスを生かして期待されましたが、大きなチャンスに恵まれない苦戦を強いられました。ゲイツと呼ばれる高い評価を受けていたが、私生活ではギャンブル好きが災いし、家族との関係は悪化しました。

2001年には総合格闘技デビューを迎え、PRIDEで連勝を収めると、一気にその名が広がります。同年末の「INOKI BOM-BA-YE 2001」では大金星を挙げ、2002年2月にはIWGPヘビー級王座も手に入れました。しかし、その後の素行不良が目立ち、無期限出場停止処分に。2005年には新日本プロレスを解雇されましたが、その後も多数のプロレス団体に参加し、名を馳せ続けました。

安田の晩年

安田は2008年以降、少しずつ表舞台に戻りますが、2011年には引退興行を開催。引退後はブラジルに渡る予定も金銭面のトラブルが影響し、実現しませんでした。その後は日本に戻り、タレント活動を始め、YouTubeチャンネルも運営しました。2022年には列車見張員として新たな職に就いていました。

これまでの影響と技術

安田忠夫は、現役時代の一貫したパワーファイトスタイルと共に、総合格闘技の技術習得でも注目され、特にタイガードライバーやワンハンドチョークなどの技術で知られています。彼の幅広い経験と影響力は、格闘技界における大きな遺産となっていることは間違いありません。彼の人生やキャリアは、多くの人々に刺激や教訓を与え続けています。

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