ImgBurn

ImgBurnは、CD、DVD、HD DVD、Blu-ray Discといった幅広い光学メディアに対応した、高機能なライティングソフトウェアです。フリーウェアとして提供されており、個人利用であれば無料で利用できます。

概要

ImgBurnは、かつて人気を博したDVD Decrypterの開発者であるLIGHTNING UK!氏によって開発されました。DVD Decrypterとは異なり、コピーガードを解除する機能は搭載されていません。しかし、その高い安定性と多機能性から、多くのユーザーに支持されています。

ただし、バージョン2.5.1.0以降、ソフトウェアの収益化のため、インストール時に他のソフトウェアがバンドルされるようになりました。Norton SECURITY DELUXEやByte Fenceといったセキュリティソフト、AskツールバーやOpenCandyといったアドウェアが一緒にインストールされる場合があります。これらのバンドルソフトはマルウェアやウイルスとして検知される可能性もあるため、インストール時には十分に注意が必要です。公式サイト以外で配布されているバージョンの中には、これらのバンドルソフトが含まれていないものもあるため、必要に応じて利用を検討すると良いでしょう。

ImgBurnの本体は日本語に対応していませんが、公式サイトから日本語ランゲージファイルをダウンロードすることで日本語化できます。しかし、その翻訳は必ずしも分かりやすいとは言えないため、有志によって非公式の日本語ランゲージファイルが作成・配布されています。

主な機能

ImgBurnは、以下の機能を備えています。

イメージファイルからディスクへの書き込み: ISO 9660などのイメージファイルから、DVD-Rなどのディスクにデータを書き込みます。
ディスクからイメージファイルの作成: DVDなどのディスクからISO 9660などのイメージファイルを作成します。暗号化されたビデオディスクからのイメージファイル作成には、別途、暗号化を解除するソフトウェアが必要となります。
ファイル／フォルダからディスクへの書き込み: パソコン上のファイルやフォルダを、DVD-Rなどのディスクに書き込みます。
ファイル／フォルダからイメージファイルの作成: パソコン上のファイルやフォルダからISO 9660などのイメージファイルを作成します。
ディスクのベリファイ（検査）: 書き込みや読み込みが正しく行われたかを確認するため、ディスクとイメージファイル間でデータの一致を検査します。
検出: DVDInfoProと連携し、ドライブとメディアの情報を検査します。これにより、メディアとドライブの特性を詳細に把握し、適切な書き込み設定を行うことができます。

対応ファイルシステム

ImgBurnは、以下のファイルシステムに対応しています。

ISO 9660
Joliet
UDF 1.02/1.5/2.0/2.01/2.5/2.6

ディスクのベリファイと検出について

ベリファイ（検査）機能では、イメージファイルと書き込まれたディスクのデータを照合し、正確に書き込みが行われたかどうかを確認できます。これにより、データ損失や読み取りエラーを防ぐことができます。

検出機能は、DVDInfoProと連携することで、ドライブとメディアの特性を詳細に分析します。この機能では、CPU使用率などの情報もグラフで表示され、書き込み処理の状況を詳細に把握できます。検出の前には、書き込みとベリファイが自動的に実行されます。

まとめ

ImgBurnは、多機能でありながら無料で利用できる、優れたライティングソフトウェアです。特に、イメージファイルの作成と書き込み機能は非常に強力です。しかし、バンドルソフトやアドウェアには注意が必要です。インストール時には内容をよく確認し、必要なソフトウェアのみをインストールするようにしましょう。

関連項目

DVD Decrypter: ImgBurnの開発者による、以前のソフトウェア。CSSなどの解除機能を持っていましたが、現在は開発を終了しています。

外部リンク

公式ウェブサイト（英語）
【レビュー】幅広いOSとイメージ形式をサポートするCD/DVD/HD DVD/BDライティングソフト「ImgBurn」 - 窓の杜
* 日本語化工房 - 非公式な日本語ランゲージファイルを配布

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