Indies of X Rose & Blood

『Indies of X Rose & Blood』について

『Indies of X Rose & Blood』は、日本の著名なロックバンドであるX JAPANの名を冠した非公式なアルバムです。2001年5月2日にアート・ユニオンより販売され、一般市場でも流通しましたが、その実情はデモテープの流出をもとに作成された海賊盤です。このアルバムは表向き「iX」という名前で販売されており、X JAPANとは無関係であるように装われています。

出版時にはJASRACに登録されるなど、公式作品のように見えますが、内容は実際にはX JAPANの初期のデモテープを混ぜ合わせたものです。このことから、アルバムのライナーノーツには多くの誤りが散見され、X JAPANに関する知識をあまり持たない制作者によって製作されたことが伺えます。具体的には、曲名も公式に発表されたものとは異なる名称が付けられています。

ライナーノーツには「デビュー前のデモ音源を収録」との説明が記載されていますが、収録されている内容はアルバム『Jealousy』や『ART OF LIFE』のデモバージョンです。これらはX JAPANの正式なデビュー後に制作された楽曲であり、当時のデモセッションには中心メンバーYOSHIKIが参加していなかったとされています。

収録曲とその詳細

アルバムには以下の曲が収録されています。これらはオリジナルの曲と異なる新たなタイトルで紹介されています。

1. Introduction（『ART OF LIFE』の一部、作曲：YOSHIKI） 1:25
- アルバムのオープニングを飾る楽曲で、YOSHIKIの独特な作曲スタイルが際立っています。

2. Dangerous Zone（曲名不明、作曲：TAIJI） 6:32
- TAIJIによる激しい曲調が特徴で、アルバムの中でも存在感のあるトラックです。

3. Shadows（『Joker』、作曲：HIDE） 4:42
- HIDEの独特な音楽性が光る楽曲で、聴く人に深い印象を残します。

4. Light Breeze（曲名不明、作曲：TAIJI） 4:56
- 軽やかなメロディが印象的な曲で、アルバムに彩りを添えています。

5. Rose and Blood（『JUNGLE』、作曲：TAIJI） 5:36
- TAIJIの作曲による、メロディックな要素を取り入れた作品です。

6. Black Devil（『Desperate Angel』、作曲：TAIJI） 6:17
- 力強いバックビートを持ち、聴衆を引き込む魅力が溢れています。

7. Not true?（『Miscast』、作曲：HIDE） 4:53
- HIDEによる楽曲で、メロディーの美しさが際立つ一曲です。

8. End of The World（『ART OF LIFE』、作曲：YOSHIKI） 21:37
- アルバムの締めくくりとしてふさわしい大作で、YOSHIKIの壮大なビジョンを体現しています。

このアルバムは音楽ファンにとっても一つの興味深い作品であり、X JAPANの歴史を知る手助けとなります。しかしながら、海賊盤という性質上、正規の作品とは異なる立ち位置にあることを理解する必要があります。

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