International Plant Names Index

International Plant Names Index (IPNI)

International Plant Names Index（IPNI）は、種子植物やシダ植物、ヒカゲノカズラなど、さまざまな植物の名称とそれに関連する基本的な文献情報を収集したデータベースです。IPNIは、植物名の検索を通じて、研究者や愛好者が容易に情報を得るための強力なツールとして機能しています。このデータベースは、植物に関わる信頼性の高い情報を提供することを目指しています。

植物名と文献情報の収集

IPNIは、特に種と属の階級において、最良とされる植物名を扱っており、また関連する基本文献的な情報も豊富に含まれています。これにより、植物名に関する文献を再度参照する必要が軽減され、効率的に情報を確認できるようになっています。たとえば、ある植物の名称を調査する際、IPNIを利用することで、その植物の命名に関する参考文献を一望できるのです。

標準化された著作者略称

IPNIは、標準化された著作者の略称についても扱っており、これにより各著者の名を一貫して表記することが可能となります。初期の著作者略称のリストはBrummitt & Powell（1992）によって作成されたものでしたが、その後も新しい著作者や略称が追加されており、情報は絶えず更新されています。これにより、研究者は正確な情報をもとに文献を引用できるようになります。

主要機関の協働

このデータベースは、ロンドンのキューガーデン（Index Kewensis）、ハーバード大学標本館、オーストラリア国立標本館（APNI）などの国際的な機関が協力して整備しています。これらの機関は、植物命名に関する国際藻類・[[菌類・植物命名規約]]に基づいて正式な名称を提案しており、その情報をIPNIが集約しています。

学術著作物の索引

IPNIは、承認された植物命名を提供することを目的とするのではなく、むしろ公に認知された名称の索引を提供するためのプラットフォームです。このため、学術著作物に使用される名称を効率的に見つけることができ、研究者は必要な情報を簡単に取得できます。

植物名典拠プロジェクト

2010年には、より詳細な植物名の承認プロセスを確立するため、「植物名典拠」というプロジェクトが開始されました。このプロジェクトにより、植物名に対する信頼性をさらに向上させることが期待されています。

無料で利用できる情報

IPNIは完全に無料で利用でき、誰でもアクセス可能です。研究者や学生、さらには一般の植物愛好者にとっても、このデータベースは非常に役立つ情報源となるでしょう。また、IPNIの他にも菌類名を集める菌類名典拠プロジェクトが存在し、植物や fungi関連の研究者にとって貴重なリソースを提供しています。

関連リンク

• - 公式ウェブサイト
• - 植物名検索 - IPNI
• - 著者名検索 - IPNI

以上のように、IPNIは植物の名称とそれに関連する情報を提供し、研究活動を支援するための重要な役割を果たしています。

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