Ippon.TV

Ippon.TV (いっぽん てぃーびー)

Ippon.TVは、国際柔道連盟（IJF）がインターネットを通じて配信していた柔道大会のライブ放送サービスです。以前はJudo.TVという名称で運営されていましたが、2011年8月に現在のIppon.TVへと名称が変更されました。

概要

2009年のIJFグランプリシリーズ導入に伴い、世界選手権、ワールドマスターズ、グランドスラム、グランプリ、ワールドカップ、世界ジュニアなどの主要な柔道大会がインターネットでライブ中継されるようになりました。2012年からは、YouTube内に開設されたIJFの公式チャンネルを通じて視聴することも可能になりました。実況は主に英語で行われています。

出演者

Ippon.TVの実況は、主に以下の担当者が務めていました。

シェルドン・フランコ＝ロックス：IJFメディアチームおよびEJUライブストリーミング部門に所属するイギリス出身のアナウンサーです。多くの大会で実況を担当していました。
EJU（ヨーロッパ柔道連盟）が配信するヨーロッパ開催のワールドカップでは、他の男性アナウンサーが実況を担当することもありました（例：ワールドカップ・ブダペスト、ワールドカップ・ワルシャワ）。
ロレッタ・キューザック：元52kg級世界チャンピオンであるイギリス出身の柔道家で、大会によっては実況を担当することもありました（例：ワールドカップ・ブカレスト、ワールドカップ・リスボン）。
アネット・ベーム：2010年後半からシェルドン・フランコ＝ロックスと共に実況を担当するようになりました。アテネオリンピックおよび大阪世界選手権で3位入賞の経験を持つドイツ出身の柔道家です。2011年8月の世界選手権以降は実況から離れていましたが、2013年秋から復帰しました。
ニール・アダムス：元世界チャンピオンであるイギリス出身の柔道家で、実況を担当していました。
エステル・スタム：ジョージア出身の柔道家で、実況を担当していました。

また、ゲスト解説者として、大会に出場した選手が登場することも多くありました。例えば、グランドスラム・リオデジャネイロ2010の初日には、63kg級の2回戦で上野順恵選手に敗れたブラジルのカミラ・ミナカワ選手が準決勝以降のゲスト解説を務めました。2日目の予選ラウンドでは、多数の選手がゲストとして招かれました。特に78kg級の緒方亜香里選手とドイツのルイーゼ・マルツァン選手の対戦では、ルイーゼ選手の姉であるクラウディア・マルツァン選手がゲストとして解説に加わりました。さらに、準決勝以降は、前日52kg級の決勝で中村美里選手に敗れたルクセンブルクのマリー・ミュラー選手がゲストとして登場しました。

Ippon.TVは、世界の柔道ファンにとって、国際大会を手軽に視聴できる貴重なプラットフォームでした。

外部リンク

* Ippon.TV

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