「It's BAD」は、
1985年11月28日にリリースされた
田原俊彦さんの24枚目の
シングルです。
音楽性
この楽曲は、
久保田利伸さんが
作曲を手がけました。当初、田原さん側は久保田さんの
デモテープに収録されていた「Olympicは火の車」という楽曲の提供を依頼しましたが、久保田さんが断ったため、その代替として提供されたのが「It's BAD」でした。久保田さんが関係者向けに作成した
デモテープ『
すごいぞ!テープ』には、久保田さん自身による
セルフカバーが収録されていますが、歌詞や楽曲構成は
シングル版とは大きく異なっています。
田原さんのベストアルバムでは、本作は「日本で最初の
ラップの入ったヒット曲」と評されています。しかし、この曲より1年早い
1984年に発売された
佐野元春さんの「COMPLICATION SHAKEDOWN」や、
吉幾三さんの「
俺ら東京さ行ぐだ」が、邦楽史上初めて
ラップを取り入れた楽曲のヒットであるとする説も存在します。
テレビ番組での披露
田原さんは歌番組やコンサートなどでの生歌唱の際、「BaBa…」「AhAh…」「DaDa…」「It's B・A・D…」という出だしの歌詞の間で、ハンドマイクを空中に放り上げて一回転させるパフォーマンスを披露していました。このパフォーマンスは、楽曲の印象をより強烈にするものでした。
1987年12月30日に放送されたフジテレビ系『
夜のヒットスタジオスーパーDELUXE』では、
久保田利伸さんと
AMAZONSと一度だけ競演し、この楽曲を披露しました。この貴重なコラボレーションは、当時の音楽ファンにとって忘れられない出来事となりました。
収録曲
It's BAD
関連事項
1985年の音楽
「It's BAD」は、
田原俊彦さんの代表曲の一つとして、現在も多くのファンに愛されています。
久保田利伸さんの提供した楽曲が、田原さんの新たな魅力を引き出したと言えるでしょう。