J・J・マッカーシー

ジョナサン・ジェームズ・マッカーシー：アメリカンフットボール界の新星

ジョナサン・ジェームズ・マッカーシー（Jonathan James McCarthy, 2003年1月20日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身のアメリカンフットボール選手です。現在、ミネソタ・バイキングスに所属し、クォーターバックとして活躍しています。

ハイスクール時代

マッカーシーは、ナザレス・アカデミーで2年間先発クォーターバックを務め、チームを26勝2敗という輝かしい成績に導きました。2年生の2018年シーズンには、州大会で優勝を果たしています。新型コロナウイルスの影響でナザレス・アカデミーのシーズンが中止となった4年目は、IMGアカデミーでプレーしました。

世代トップクラスのクォーターバックとして評価され、247スポーツからは5つ星評価を受けています。元々オハイオ州立大学のファンでしたが、同大学のコーチとの間に確執があり、ライバルであるミシガン大学への進学を決意しました。後にオハイオ州立大学に対し、「昔は愛していたが、今は殺してやりたい」と語るほどでした。その言葉通り、大学通算でオハイオ州立大学との対戦成績は3勝0敗と大きく勝ち越しています。

アイスホッケーにも才能を発揮していましたが、高校1年生の時にフットボールに専念することを決意。「人生で最も難しい決断の一つだった」と当時を振り返っています。

カレッジ時代

ミシガン大学に進学後、1年目の2021年シーズンは控えとして11試合に出場し、516パス獲得ヤード、5つのパッシングTD、2つのインターセプトを記録しました。

2022年シーズンには、先発の座を掴み、その才能を開花させます。2022年11月26日には、当時シーズン無敗だったオハイオ州立大学を相手に、263パス獲得ヤード、3つのパッシングTD、1つのラッシングTDを記録し、勝利に大きく貢献しました。CFPナショナルチャンピオンシップの準決勝となったフィエスタボウルではTCUと対戦し、343パス獲得ヤード、2つのパッシングTD、2つのインターセプトを記録しましたが、51-45で惜しくも敗れました。シーズンを通しては、2,719パス獲得ヤード、22のパッシングTD、5つのインターセプトを記録しました。

2023年シーズンは、9月2日のイーストカロライナ大学戦で280パス獲得ヤード、3つのパッシングTDを記録。この試合のパス成功率は86.7％で、ミシガン大学の選手としては歴代2位の記録となりました。11月4日のパデュー大学戦では335パス獲得ヤードを記録し、ミシガン大学の選手による1試合最多パス獲得ヤードでトム・ブレイディを抜き歴代9位に浮上しました。レギュラーシーズンを無敗で終え、CFPナショナルチャンピオンシップ準決勝のローズボウルではアラバマ大学を相手に221パス獲得ヤード、3つのパッシングTDを記録して勝利し、MVPを受賞しました。ワシントン大学とのCFPナショナルチャンピオンシップでは140パス獲得ヤードを記録して勝利し、1997年以来となるシーズン無敗での完全優勝を成し遂げました。シーズン終了後、ヘッドコーチのジム・ハーボーはマッカーシーについて「ミシガン大学史上最高のクォーターバック」と絶賛し、同大学OBでNFL史上最高のクォーターバックと評されているトム・ブレイディもこの発言に同意しました。

その後、2024年のNFLドラフトにアーリーエントリーしました。

プロ入り後

2024年のNFLドラフトで、マッカーシーは第1ラウンド全体10番目でミネソタ・バイキングスに指名されました。彼はドラフト1巡目で選ばれた6人のクォーターバックのうちの1人であり、1983年のドラフト史上最多指名数と同数となりました。

トレーニングキャンプ中には、サム・ダーノルドと先発の座を争いました。プレシーズン初戦となったラスベガス・レイダース戦でプロデビューを果たし、17回のパスのうち11回を成功させ、188ヤード、2つのタッチダウン、1つのインターセプトを記録しました。しかし、試合後に右膝に違和感を覚え、半月板断裂と診断されました。手術を受けましたが、ルーキーイヤーの残りの試合でプレーする機会を失うこととなりました。

人物

高校時代から、試合前に瞑想を行うことをルーティンとしています。高校時代から交際しているカタヤ・クロパスと婚約しており、マーリーという名前のゴールデン・レトリバーを飼っています。

ジョナサン・ジェームズ・マッカーシーは、若くして才能を開花させたアメリカンフットボール界のホープです。怪我からの復帰後、どのような活躍を見せてくれるのか、今後の活躍が期待されます。

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