J.D.ドリュー

デイヴィッド・ジョナサン・ドリューの野球キャリア

デイヴィッド・ジョナサン「J. D.」ドリューは、1975年にアメリカ合衆国のジョージア州バルドスタで生まれた元プロ野球選手です。外野手として知られる彼は、右投左打という独特のスタイルで活躍し、野球界において多くの注目を集めました。また、彼の弟たちもメジャーリーガーとしてプレー経験があり、兄弟三人が同じフィールドでの成功を収めている点も興味深いところです。

プロ入り前の経歴

彼は1994年、MLBドラフトでサンフランシスコ・ジャイアンツから指名されましたが、その際には契約を結ばずにフロリダ州立大学へ進学しました。在学中の彼は1997年にゴールデンスパイク賞を受賞。これは、大学野球史上初めてシーズン30本塁打と30盗塁という偉業を達成することによって達成されたものです。

また、同年のドラフトでは、弟のティムがクリーブランド・インディアンスから一巡目指名を受け、J. D.自身もフィラデルフィア・フィリーズから全体で二番目に指名され、歴史的な兄弟指名を果たしました。しかし、契約金に関する交渉で意見が対立し、球団は当初の条件を受け入れず、最終的に独立リーグセントポール・セインツでプレーすることとなりました。彼はこの独立リーグで素晴らしい成績を残し、リーグの最優秀新人賞を受賞しました。

カージナルスでの活躍

1998年、セントルイス・カージナルスから一巡目指名を受け、850万ドルの契約を結びました。この契約は指名選手として史上最高の契約金の一部となりました。彼はメジャー昇格に向け多くの期待が寄せられ、1999年にはメジャーデビューを果たしました。しかし、初のフィリーズ戦ではファンからの厳しい視線を受け、試合中の混乱が起きる場面もありました。

ブレーブス時代

2003年オフにアトランタ・ブレーブスへトレードされ、そこでの2004年シーズンは特に印象的でした。自己最高の31本塁打と93打点を記録し、連続安打の記録も保持しました。彼はこの年のMVP投票でも高評価を受け、6位にランクインしました。

ドジャースおよびレッドソックスでの活動

その後、ドジャースと契約し、2006年にはボストン・レッドソックスへ移籍しました。ここでも彼は、様々な記録を作り、2008年にはオールスターゲームMVPに選ばれる活躍を見せました。しかし、故障が多かった彼は契約の条項により条件が厳しくなることもありました。2009年から2010年にかけて連続して20本以上の本塁打を打つものの、特にチャンス時には打撃不振が目立ちました。

引退とその後

2011年には5年の契約を満了し、現役を引退しました。プロ野球選手としてのキャリアは多くの成果と挑戦で彩られており、彼の功績は今後も野球ファンによって語り継がれるでしょう。ドリューの成績は彼の努力と才能を物語っており、メジャーリーグの歴史に残る選手として評価されること間違いありません。

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