JABA新潟大会

JABA新潟大会

JABA新潟大会は、日本野球連盟の北信越地区連盟が主催する社会人野球の主要大会の一つです。正式名称は「JABA選抜新潟大会」と称され、例年5月中旬に開催されています。この大会は、地区連盟が主催する大会の中でも特に長い歴史を持ち、その起源は地方大会（旧準公認大会）として最も古いとされています。

大会方式の変遷

大会方式は時代とともに変化してきました。直近の形式としては、北信越地区を中心に9チームが参加し、3つのブロックに分かれて予選リーグ戦を行います。予選リーグを勝ち抜いた各ブロックの1位チーム3チームに加え、ポイント制によるワイルドカード枠の1チーム、合計4チームが決勝トーナメントに進出し、優勝を争います。

過去には異なる方式が採用されていました。2011年から2016年にかけては、6チームが2つのブロックに分かれて予選リーグを実施し、各ブロックの1位チーム同士で決勝戦を、2位チーム同士で3位決定戦を行っていました。さらに2010年以前は、約10チームが参加し、トーナメント戦形式で優勝チームを決めていました。

歴史と特記事項

JABA新潟大会は長い歴史の中で、天候不良などにより日程消化が困難になったケースも報告されています。特に、第12回（1964年）、第13回（1968年）、第48回（2004年）の3大会では、最終日の準決勝および決勝が開催できなかったことがあります。

主な開催球場

大会の舞台となった球場も変遷しています。第1回（1952年）から第11回（1963年）にかけては、新潟市営白山野球場で開催されました。その後、第12回（1964年）から第53回（2009年）までは、新潟市の鳥屋野運動公園野球場が主要な会場でした。鳥屋野以外の球場が使用された例もあり、第32回、第34回には柏崎市佐藤池野球場、鳥屋野の改修工事に伴う第45回（2001年）には新発田市五十公野公園野球場が使用されるなど、新潟市外での開催もありました。第54回（2010年）以降は、現在の主要会場である新潟県立野球場（HARD OFF ECOスタジアム新潟）へと移っています。

NPBチームの参加

近年、本大会には日本プロ野球（NPB）チームが参加する機会が増えています。2010年には、イースタン・リーグ7球団の育成選手を中心とした連合チーム「シリウス」が社会人野球の公式戦として初めて本大会に参戦し、準優勝を果たしました。読売ジャイアンツのファームチーム（後に3軍）も度々参加しており、2012年には予選リーグで敗退しましたが、その後は顕著な成績を残しています。特に、2017年、2024年、2025年には優勝を飾っています。2024年大会では中田歩夢選手、2025年大会では中田歩夢選手が最高殊勲選手賞を、平山功太選手が最高打撃賞を受賞するなど、個々の選手の活躍も見られました。これらのNPBチームの参加は、社会人野球チームとの交流という点でも注目されています。

もう一度検索