JAGATARA

JAGATARA（じゃがたら）

概要
JAGATARAは、江戸アケミをリーダーとする日本のファンク・ロックバンドであり、1979年の活動開始以来、音楽シーンに強い影響を与えてきました。彼らのパフォーマンスはエロティックで過激な要素を持ちながらも、音楽の多様性を追求していました。1989年にメジャーデビューを果たしますが、リーダー江戸の不幸な事故に象徴されるように、バンドは解散を余儀なくされました。その後、江戸の命日である2020年に再始動を果たしました。

来歴

初期の活動（1979–1985年）

JAGATARAは1979年に上馬ガソリンアレイで初ライブを行い、当初の名前は「エド&じゃがたら」でした。メンバーの一員として加入したギタリストEBBYは、江戸のメンバー募集広告から参加。これが運命的な出会いとなります。その後、様々なメンバーが交代しながら、「じゃがたらお春」と名乗ったり、「暗黒大陸じゃがたら」に改名したりとバンド名の変遷もありました。

特に、江戸が新宿での過激なパフォーマンスや、注目を集める行為で音楽シーンにおいて鮮烈な印象を残しました。1981年には自身のレーベルからシングルをリリースし、この時期に音楽中心の活動へのシフトを模索します。1982年にリリースした初のアルバム『南蛮渡来』は多くの評論家から評価され、バンドのスタイルを確立する重要な作品となります。
1983年には、ついに「じゃがたら」という名前に改称し専用スタジオも設立。しかし、江戸が精神的な問題を抱えるようになり、数年間の活動休止を余儀なくされます。

復帰とメジャーデビュー（1986–1990年）

1986年以降、江戸は東京での活動再開を果たし、さらに新メンバーの加入によって新たな展開を迎えました。続いてリリースされた作品は次々と注目を浴び、特に1989年のメジャーアルバム『それから』は高い評価を受けました。江戸の個性溢れるボーカルと洗練されたサウンドは、バンドの人気を押し上げました。しかし、1990年1月、江戸が入浴中に不慮の事故で急逝し、これによりJAGATARAは解散を余儀なくされます。

解散後と追悼イベント

解散後のJAGATARAのメンバーたちは、それぞれの道を歩むことになりますが、江戸ファンの熱意が続きました。1993年にはベストアルバムがリリースされ、幾度となく追悼ライブが行われ、彼の音楽と人間性を偲ぶイベントが続けられました。さらに、様々なアーティストとのコラボレーションや新たなプロジェクトが動き出します。

再始動

2020年は江戸アケミの没後30年という節目の年でした。この機会に、幾人かのオリジナルメンバーが集結し「Jagatara2020」と名付けられた新たなプロジェクトを立ち上げました。2020年1月27日には渋谷クラブクアトロで復活ライブが行われ、江戸の音楽を愛する多くのファンが集まりました。この再始動は、彼の音楽の遺産を次世代へとつなげる第一歩となりました。

まとめ

JAGATARAは、衝撃的なパフォーマンスと独自の音楽スタイルを持つ故に、多くのファンの心に深い印象を残しました。彼らの音楽は単なる過激さだけではなく、感情や社会への鋭い視点も反映されたものであり、今なお音楽的要素と文化的影響を広げています。再始動に向けた動きは、江戸の精神を持ち続けるファンとメンバーたちによって続けられており、今後の展開に期待が寄せられています。

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