JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE

JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE

JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE（ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア）は、東京都新宿区霞ヶ丘町に位置している日本スポーツ協会（JSPO）と日本オリンピック委員会（JOC）の本部となるビルです。この施設は、日本におけるスポーツの中心地として重要な役割を果たしています。

建設の背景

JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREの建設は、旧本部である岸記念体育会館の老朽化に伴い、2008年からの再建計画の中で始まりました。岸記念体育会館は耐震性に問題があり、さらに都市計画公園エリア内に位置していたため、東京都との調整が必要でした。このプロセスにより、計画は当初困難を極めました。

その後、東京都は2020年の東京オリンピックの準備として、国立霞ヶ丘競技場の再編計画に関与し、2011年には日体協に対し神宮外苑地区への移転を提案しました。日体協は初めは移転に消極的でしたが、東京オリンピックの開催が決定すると、移転の必要性がさらに高まりました。2016年には日体協が移転を決定し、2017年に工事が開始されました。

新館は2019年に完成し、5月16日に完工式が行われて正式名称が発表され、これにより日本スポーツの新しい総本山として位置づけられることになったのです。

建物の特徴

新しいJAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREは、地下1階・地上14階建てで、延床面積は19,061㎡に及びます。また、岸記念体育会館からのスポーツ競技団体の事務所や日本オリンピックミュージアム、会議室、記者クラブなどが入居しています。正面には岸記念体育会館から移設された岸清一の胸像が置かれています。

さらに、この建物では新しい建築技術が採用されています。特に、「コールドベント」と呼ばれる手法により、約500枚のガラスカーテンウォールが3次元的な曲面を形成しています。この技術は日本では初めて使用され、視覚的にも印象的なファサードを実現しています。

日本オリンピックミュージアム

1階および2階には日本オリンピックミュージアムが設置され、日本オリンピック委員会が運営しています。このミュージアムはオリンピックの歴史やパラリンピックの出来事を紹介しており、入館料は大人500円、中高生は無料となっています。聖火トーチや競技体験コーナーなどもあり、訪れる人々はオリンピックをより身近に体感することができます。

交通アクセス

JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREには、アクセスも良好です。最寄りの駅は、東京メトロ銀座線の外苑前駅から徒歩5分、都営地下鉄大江戸線の国立競技場駅から徒歩10分、さらにはJR中央・総武線の千駄ヶ谷駅および信濃町駅からも徒歩12分の距離にあります。

このように、JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREは日本のスポーツに対する情熱と歴史を集約し、今後の発展に寄与する重要な施設となっています。

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