JEALOUS (Dir en greyの曲)

Dir en greyのインディーズ1stシングル「JEALOUS」は、1998年5月10日にリリースされました。インディーズ作品ながら、オリコンシングルチャートで35位にランクインし、その存在感を示しました。

Dir en greyにとって初のシングルであり、マキシシングルとして発売されました。ミニアルバム「MISSA」やビデオ「楓」に続く3作目として、5月5日に渋谷公会堂で行われたライブで先行販売されました。

特徴的なのは、CDが「Dir en grey」「JEALOUS」と書かれた黒いビニール袋に梱包されていた点です。裏面にはバーコードが印刷されており、この袋が帯の役割を果たしていました。初回限定盤には、ブックレット内の衣装を身に着けたメンバーのトレーディングカードがランダムで1枚封入されていました（全6種類）。

ブックレットにはメンバーの名前が「京／Die／薫／Toshiya／Shinya」と記載されていますが、写真の掲載順はShinya、Die、Toshiya、薫、京の順となっており、名前と写真が一致しないユニークな構成となっています。

レコーディングは、ドラムを含めてすべて宅録で行われました。プロデューサーはD≒SIRE/KreisのYUKIYA氏が担当し、サウンドプロデュースはDir en greyとYUKIYA氏が共同で行いました。共同プロデューサーとして、D≒SIRE/KreisのKIYOSHI氏がキーボード、プログラム、追加アレンジ、サウンドアドバイスを担当し、エグゼクティブプロデューサーはDYNAMITE TOMMY氏が務めました。

収録曲は以下の通りです。

1. JEALOUS（作詞：京、作曲：Dir en grey）
シングルバージョンはアルバム未収録ですが、2000年発売のシングル「【KR】cube」にボーカルとピアノのみのリメイク版が収録されています。このリメイク版は、2007年発売のベストアルバム『DECADE 1998-2002』にも収録されています。
2. Unknown… Despair… a Lost（作詞：京、作曲：薫）
2013年発売のミニアルバム『THE UNRAVELING』で再構築された際、歌詞が一部変更され、タイトルも「Unknown.Despair.Lost」と変更されました。8ビートでギターのミュート刻みが特徴的なアレンジで、間奏ではテンポが半減し、京がタイトルを囁いた後、元のテンポでギターソロが始まります。作曲は薫ですが、ギターソロはDieが担当しています。JEALOUSと同様に、シングルバージョンはアルバム未収録です。原曲は「刹那」というタイトルでした。

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