Shinya

シンヤ：DIR EN GREY|DIR_EN_GREYとSERAPHのドラマー、そして多彩な音楽活動

1978年生まれのシンヤは、日本のロックシーンにおいて重要な役割を担うドラマーです。世界的に有名なバンド、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYのメンバーとして知られる一方、ソロプロジェクトSERAPHでも活動し、その才能を幅広く発揮しています。

DIR EN GREY|DIR_EN_GREYでの活躍

シンヤの中学時代はブラスバンド部でトランペットを演奏していましたが、ドラムとの出会いはその後。高校時代には複数のバンドで経験を積み、音楽活動に熱中します。様々なバンド活動を経て、後にDIR EN GREY|DIR_EN_GREYのボーカルとなる京と同じバンドで活動した経験も。高校3年生の冬にはLa:Sadie'sに加入しますが、同バンド解散後、すぐにDIR EN GREY|DIR_EN_GREYを結成、1999年にメジャーデビューを果たしました。

DIR EN GREY|DIR_EN_GREYでのシンヤは、パワフルでテクニカルなドラミングで知られています。初期にはメロディーラインから作曲するスタイルで、数々の名曲を世に送り出しました。しかし、作曲スタイルは時代と共に変化し、ギターリフやリズムパターンから構築するアプローチも取り入れるようになり、楽曲の幅を広げていきました。代表作として「虜」「ゆらめき」「蛍火」「Ugly」「umbrella」「艶かしき安息、躊躇いに微笑み」「冷血なりせば」「Cause of fickleness」「The World of Mercy」などが挙げられます。

彼のドラムスタイルは、細身の体格からは想像もつかないパワフルさで知られています。強弱のコントロールや、複雑で変則的なリズムパターンは、共演した海外のドラマーからも賞賛されるほど。グローブを着用して演奏することも多く、その理由として一度グローブに慣れてしまうと、グローブなしでは叩けないと語っています。ただし、SERAPHのライブでは素手で演奏することもあります。YOSHIKIの影響を受け、“魅せる”ドラムにも重点を置き、独特のドラムセットのセッティングも話題です。2006年のツアーで共演したストーン・サワーのロイ・マイヨルガからは、現在のドラムセットのセッティング方法に大きな影響を受けています。

ドラムセットはパールとエンドース契約を結び、自身のシグネイチャーモデルのスティックを使用。ツアーごとにセッティングは変更されており、シンバルやタムの配置、数など常に進化を続けています。現在のセットは、アクリル製の透明シェルにゴールドのパーツを使用し、RolandのVドラムシリーズのトリガーも設置されています。ツーバスを採用していますが、片方はダミーという独特なセッティングです。

SERAPHでの活動

2017年には、MoaとのユニットSERAPHを結成。天界から見た人間をコンセプトに、ピアノとドラムという編成で活動を開始しました。MALICE MIZER|MALICE_MIZERの楽曲からインスピレーションを得て、シンヤは作曲、Moaは作詞・オーケストレーションを担当。楽曲制作では、シンヤはDIR EN GREY|DIR_EN_GREYで使用しているドラムセットと同様のセットを使用しており、ウィンドチャイムが追加されている点が特徴的です。SERAPHのライブでは、シンヤは一部楽曲でピアノも演奏しています。Moaは、当初はピアノのみの担当を予定していましたが、デモで歌った仮歌がイメージに合い、ヴォーカルも担当することになりました。コンサートでは、フルートを演奏することもあります。

2024年2月24日に行われたコンサートでは、Moaの本名が川辺マイコであることが公表されました。

その他の活動

シンヤは、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAの一員として参加したり、KAMIJO、Toshl、GACKTなどのアーティストのサポートドラムを務めるなど、幅広い活動を行っています。また、自身のYouTubeチャンネル「Shinya Channel」を開設し、動画コンテンツを配信しています。ボードゲームや謎解きが趣味で、その様子も配信しています。

まとめ

シンヤは、その卓越したドラミングスキルと音楽性で、日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けているミュージシャンです。DIR EN GREY|DIR_EN_GREYでの活動はもちろんのこと、ソロプロジェクトSERAPHや様々な客演など、その活動は多岐に渡ります。彼の独特の感性と才能は、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。

もう一度検索