JFEスチール東日本製鉄所

JFEスチール東日本製鉄所

JFEスチール東日本製鉄所は、JFEスチールの主力製鉄所であり、京浜地区（神奈川県川崎市）、千葉地区（千葉県千葉市）、西宮工場（兵庫県西宮市）の3つの拠点で構成されています。これらの拠点は、それぞれ独自の歴史と特徴を持ち、多種多様な鋼材を生産しています。

京浜地区

概要

京浜地区は、川崎市川崎区扇島に位置し、広大な敷地面積550万m²を誇ります。この地区は、かつて日本鋼管京浜製鉄所として操業していましたが、JFEスチールの発足に伴い、東日本製鉄所の一部となりました。

沿革

1946年：日本鋼管川崎製鉄所として操業を開始。
1947年：鶴見製鉄所が操業を開始。
1959年：水江製鉄所が操業を開始。
1968年：川崎、鶴見、水江の3製鉄所を統合し、京浜製鉄所が発足。
2003年：JFEスチール東日本製鉄所に再編。
2023年：第2高炉が休止。

生産品

京浜地区では、厚板鋼板、熱延鋼板、冷延鋼板、鋼管など、幅広い種類の鋼材を生産しています。

高炉

第1高炉：1976年に火入れ、2004年頃まで稼働、現在は休止中。
第2高炉：1979年に火入れ、1990年に休止。その後、2004年に再稼働しましたが、2023年9月に再び休止しました。
シャフト炉：2008年に火入れ。鉄スクラップを溶解し、再資源化する設備で、CO2排出量を大幅に削減しています。

アクセス

扇島地区へは、川崎駅からバスでアクセスできます。ただし、扇島はJFEの私有地であり、関係者以外は立ち入りが制限されています。

千葉地区

概要

千葉地区は、千葉市中央区川崎町に位置し、敷地面積は832万m²と広大です。旧川崎製鉄千葉製鉄所として、戦後の復興期から日本の鉄鋼業を牽引してきました。

沿革

1951年：川崎製鉄千葉工場として起工。
1953年：第1号高炉に火入れ。
1958年：第2高炉に火入れし、銑鋼一貫体制を確立。
2003年：JFEスチール東日本製鉄所に再編。

生産品

千葉地区では、熱延鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、鋼管、鉄粉などを生産しています。

高炉

千葉地区には、過去に複数の高炉が存在しましたが、現在は第6高炉のみが稼働しています。

第1～第5高炉は、既に解体されています。
第6高炉は、1977年に火入れされ、2023年1月13日に3次目の火入れが行われました。

発電所

敷地内には、JFE千葉クリーンパワーステーション発電所があり、製鉄所内で使用する電力を供給しています。

アクセス

JR蘇我駅から徒歩約7分でアクセスできます。

西宮工場

西宮工場は、兵庫県西宮市に位置し、ステンレス鋼の製造を行っています。主に高級品や特殊品を製造し、千葉地区から供給される原料を使用しています。

沿革

1929年：川崎造船所の西宮工場として発足。
1950年：川崎製鉄が継承。
2003年：JFEスチール東日本製鉄所西宮工場に再編。

関連情報

JFEスチール東日本製鉄所は、地域社会との繋がりも深く、関連する施設やチームも存在します。

JFE東日本硬式野球部
JFE千葉クリーンパワーステーション発電所
千葉ポートタワー、ハーバーシティ蘇我
フクダ電子アリーナ：旧JFEスチール千葉厚板工場跡地。
* ワイルドブルーヨコハマ：旧日本鋼管京浜製鉄所野球場跡地。

外部リンク

東日本製鉄所


JFEスチール東日本製鉄所は、日本の鉄鋼業を支える重要な拠点であり、今後も技術革新を続けながら、社会の発展に貢献していくことでしょう。

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