JFEスチール西日本製鉄所

JFEスチール西日本製鉄所

JFEスチール西日本製鉄所は、広島県福山市と岡山県倉敷市にまたがる位置にある、日本の重要な銑鋼一貫製鉄所です。この製鉄所は、日本鋼管と川崎製鉄の合併により設立されたもので、福山地区と倉敷地区に分かれています。福山地区の管理業務は福山市にあり、鋼管町と水島川崎通という地名はそれぞれの企業の歴史に由来します。

福山地区

地区概要

福山地区の敷地面積は約1420万平方メートルで、うち福山市が900万平方メートル、笠岡市が520万平方メートルを占めています。ここでは高炉などの製造が行われており、鋼管の生産も行われています。県境には、両国橋と新両国橋という二つの橋が地元の交通を支えています。

沿革

福山地区の歴史は深く、1965年に日本鋼管福山製鉄所として発足し、その後1966年に陸上自衛隊の駐屯地が閉鎖されることとなりました。2003年には川崎製鉄との合併を経て、現在の西日本製鉄所へと進化しました。

生産品目

この地区では、鋼板やH形鋼、鋼管、軌条などの製品が生産されています。また、高炉の稼働状況も記録されており、第2高炉は休止中ですが、第3～第5高炉はそれぞれ異なった火入れ歴を持っています。

アクセス

製鉄所へのアクセスは、JR福山駅から中国バスを利用することが一般的です。鋼管町行きのバスが運行されており、約25分で到着します。元々は「鋼管正門前」と名乗っていましたが、JFEスチールの設立以降「鋼管町」という名称に変わりました。

工場開放

地域貢献の一環として、毎年5月には「JFE西日本フェスタinふくやま」というイベントが開催されています。これは入場無料で、工場見学や模擬店、ステージイベントが楽しめる機会となっています。

倉敷地区

地区概要

倉敷地区は、かつて川崎製鉄の水島製鉄所として知られていました。三菱自動車工業の製作所と隣接しており、この地域も製鉄業の重要な拠点となっています。

生産品目

倉敷地区では、熱延や厚板、線材・棒鋼などの製品が製造されています。ここにも高炉がいくつかあり、中には2021年に火入れが行われたものもあります。

アクセス

倉敷地区へのアクセスは、JR倉敷駅から両備バスを利用する方法が主流で、JFE正門で下車します。水島臨海鉄道の水島駅も近くにあり、利便性が高いです。

工場開放

倉敷地区でも、1979年から毎年11月に「みずしま川鉄まつり」というイベントが開催されています。2003年からは「JFEフェスタinくらしき」に改名され、芸能人のライブや子供将棋大会など、多彩なプログラムが展開される人気の行事です。

このように、JFEスチール西日本製鉄所は、歴史を持ちながらも最新の技術を導入し、地域社会とも連携しながら発展を続けている、非常に重要な製鉄拠点であると言えます。

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